結果が全て!数多くの実験で結論 常識は非常識

エネルギ-革命は俺にまかせろ!

非常識な発想で作った風車で、風力発電に革命を起こし、次期主カエネルギーにできることを、日本中の多くの方に知ってほしい

著者 鈴木 政彦
ジャンル ビジネス
シリーズ 自己啓発(ビジネス)
出版年月日 2022/02/18
ISBN 9784341088040
判型・ページ数 4-6・216ページ
定価 本体1,400円+税

結果が全て!  実験動画


https://www.globalenergy.co.jp/qrcode/qrcode001.html

はじめに

 山の頂に地上から数百メートルの巨大な風車が並んでいます。
 テレビなどでよく見かける風景です。
「すごいなぁ!これで電気を作るんだ!」
 国民の多くが期待する、自然エネルギー、再生可能エネルギーの切り札です。

 経済産業省をはじめとする政府、国は、
「次の主力電源にする」
「SDGsの切り札」
「洋上に大きな風車を建てれば、効よく発電できる」
と、大いに日本の未来に希望を持たせてくれます。

 ところが、これらの言葉に疑問を抱かせる出来事があります。
 その一つと言えるのが、福島県沖に設けられた洋上風力発電設備です。風車3基を海の上に建てたこの施設には600億円もの税金がつぎ込まれましたが、じつはまったく採算がとれませんでした。
 結局、9年間稼働した後、引き取ってくれる民間企業すら見つからず、追加の撤去費用50億 円を計上して、解体することになりました。
 国会でこの問題に答えた政府の説明は「安全性、信頼性、経済性を実証するための風力発電設備であり、収益が目的ではなかった」ということです。

 それなら、なぜ3基も建てたのでしょう?
 その問いに対する答えは「外部の有識者が適当と判断したので、経済産業省において決定した」というものです。
 有識者がGOサインを出したとしても、「安全性や信頼性、経済性」を実証するのに 600億円もの税金をつぎ込んで、いきなり大型の風車を作る必要はありません。小型のもので試した上で、採算がとれそうなら、次のステップとして大型化すればいいはずです。
 ところが、政府は福島県沖で「採算がとれない」という結果が出たにもかかわらず、「洋上風力発電」を主力電源にする、という方針を今も変わらず掲げています。

 後の章で詳しく紹介しますが、実は風力発電については陸上でも、採算がとれるケースはまれだと私は考えています。洋上となれば、建設費はもちろん、メンテナンスコストも大幅にふくらみます。採算性は陸上よりも厳しくなる、と考えるべきです。
 税金をつぎ込んで風力発電設備を大型化し、数を増やす前に、一度立ち止まって現状を見直すべきではないでしょうか?

 風力発電はそもそも、採算がとれない発電方法なのでしょうか?
 もちろん、そんなことはありません。風力は世界中で導入が進められている有望な再生可能エネルギーの一つです。
 それなのになぜ、日本の風力発電は失敗ばかりなのでしょう?
 理由はいくつかありますが、その一つと言えるのが、常識で学んだことは正しいとする単純な考え方です。学問の世界の常識だから正しいと決めつけた結果、600億円以上の税金をむだ使いをすることになったのです。
 風の吹き方は国や地域によって大きく異なります。それを無視して、海外で採算がとれている風車を「これが世界の常識だから」とそのまま国内に持ってきてもダメなのです。
 日本には日本の事情に合う風車—「弱い風でもちゃんと回り始め、強い力を発揮する風車」 が必要なのです。
 そうです、日本の風力発電には「革命」が必要なのです。
 私は日々、自らの工場でそんな風車作りに没頭しています。
 実証実験で画期的な結果を出し、従来の理論に基づいて、発電効率を数パーセント引き上げられたら「すごい!」と絶賛されます。ところが、2倍、3倍に引き上げたら「ありえない!」 と一蹴されてしまぅのです。

 なぜだかわかりますか!?
 詳しくは後の章で説明しますが、私が開発した技術は、現在の流体力学や航空力学の世界で常識とされている理論とは正反対のもの、つまり非常識だからです。
 現実の話として、非常識な発明、技術開発には、国の「予算」は付きません。
 もちろん、あれこれと工夫しながら監督官庁に申請しているのですが「補助金」はおりません。 そのことで、ずいぶん苦労しましたし、悔しい思いもしてきました。
 ただ、補助金の申請が通らなかったおかげで実現できたことも多々あるので、今となっては 感謝もしています。それゆえ、コストのかからぬ方法をひたすら追い求め、発見できたのです。 そんな私を支え続けてくれるのは、今から7年前に急逝された、エジソンの発明品収集家、特許権の国際的権威であったヘンリー幸田氏のこの言葉でした。
 「ミスタ-鈴木、あなたは日本のエジソンです」

 私が本書を出版するのは、非常識な発想で作った風車で、風力発電に革命を起こし、次期主カエネルギーにできることを、日本中の多くの方に知ってほしいからです。
 そのために本書では、私が開発した風力発電の技術だけでなく、そこから派生した革新的な 技術、「流れより速く回る水車や翼のない飛行艇」などについても詳しく解説します。
 また、常識を疑ってひたすら実験を重ねることで、結果を追い続けてきた鈴木政彦という人間を理解していただくために、その来歴や考え方についても詳細に書き記しています。

 本書をお読みいただき、一人でも多くの方が、風力発電の実態を知り、発明や発見の持つ可能性や楽しみをご理解いただけたら、著者としてこれに勝る喜びはありません。

2021年12月

          鈴木政彦


<著者プロフィール>

鈴木政彦(すずきまさひこ)

1951年生まれの発明家・技術者。19歳で運送会社を起業した後、FRPでレー シングカーやオートバイのパーツなどを製造するメーカーを立ち上げ、経営。
20年以上前から、風力発電用風車の開発・製造を手がけてきた。自らの手でこれまで作った風車は600基。その他にも水車1000基、飛行艇600機を製作し、実験して得た結果をもとに改善を重ねる、という手法で「非常識」と呼ばれるほどの性能を実現。
2009年に日刊工業新聞社が主催する「イノベーション創出コンテスト」で大賞を受賞。「ガイアの夜明け」等、テレビ番組で何度も取り上げられるなど、その 技術力はメディアからも高く評価されている。

結果が全て!♦目次♦

はじめに

序 章 パワーは既存風車の40倍!
鈴木式ニューベルシオン10枚翼の力

♦発電だけじやない! 風の力大きな動力にもなる

第1章 産官学が全否定 利権と常識がイノべーションの壁

♦「主力電源」と言われながらウソだらけの風力発電
♦使用量は世界4位 電気は国民生活の大切な基盤
♦独自のエネルギ—源がなく燃料はほとんど輸入
♦再生可能エネルギーで世界を追いかける日本
♦各地で頓挫 計画通りに発電できない
♦風洞実験の結果と自然風はまったく違う
♦風車大国とはまったく違う日本の環境
♦低周波音景観破壊等々 既存の風車は問題山積
♦問題だらけの風車をどんどん建てるのは補助金のため
♦必要なのは日本の気候風土に合う風力発電
♦学者や専門家がタッグを組んで補助金を囲い込み

第2章 専門家が「ありえない」と言った高効率のブレード

♦レタスを作るために始めた風力発電
♦風力発電の基礎 発電量が決まる仕組みとは
♦「テコの原理」は無視していいのか? テ—パ—型の矛盾と問題
♦理論値は超えられる! 鳥や魚、竜巻が教えてくれたこと
♦研究者が驚愕 垂直軸型で大型風車と同等のパワー係数
♦あらゆる面で常識破り! 逆テーパー型の5枚ブレ—ドを開発
♦風洞実験で「ありえないパワー係数」を計測

第3章 実用の可能性は無限大!飛行艇、水力発電、船も

♦風車も飛行艇も水車も理屈は同じ
♦風力より安定 水力発電は水資源豊富な日本にピッタリ
♦ベルシオン式5枚ブレ—ドは水中でも高速回転
♦乱流が起きず流速が落ちないプロペラ
♦流れをさかのぼる ? ベルシオン式は水流に押されない
♦効力ではなく揚力抵抗ではなくエネルギ—
♦実用化に向けて進むベルシオン式水車
♦翼なし! 鈴木式理論で自在に空を飛び水面上を滑走
♦将来的には離島に人や荷物を運ぶ乗り物に
♦作っては墜落 飛ばせるまでに数百万円
♦向かい風も推力にして進む船

「解析」 スーパーコンピューターの解析でも確認されたブレードの性能

♦スーパ—コンピュ—夕—によるCFD解析でなにがわかるのか?
♦CFDで性能を評価してもらったベルシオン式10枚ブレ—ドとは
♦CFD解析で確認できた新型風車の特別な性能
♦高性能かつ直列可能な新しいブレードがもたらす成果

第4章 逆風上等!「できない」と言われたからやってみた

♦ 3歳で玩具をバラバラ 「叱るじやない」と言ってくれたご近所さん
♦「なぜ?」理屈に合わないことには猛反発
♦高校では柔道部 覚えたのは相手の力を利用する術理
♦成功の秘訣は「人を喜ばせるのが楽しい」
♦オイルショックでエネルギ—の重要性を痛感
♦モノ作りに転身 逆転の発想で高い評価を得た
♦誰にもできないことをやるのがモノ作りのプライド
♦自分らしく働くために黒字の会社をつぶした
♦失敗したら謝罪してやり直せばいい
♦技術力を頼りに下請けを抜けだし風車の世界へ
♦吹かなかった空っ風 だからこそ磨かれた風車
♦「あなたは日本のエジソンだ!」世界的な知財専門弁護士との出会い
♦債務不履行から一転 1000万円の融資
♦電気のないマレ—シアの離島で「神様」になった
♦ララパン島で知った事実電気は闇も生み出す

第5章 発明も経営も「逆こそ真なり」

♦目指すは常識を越えた非常識
♦安全第一は間違い 採算第一が正解
♦ものCとは結果(ゴ—ル)から逆算する
♦失敗とは諦めて投げ出すこと
♦楽しければ24時間考え続けられる
♦モットーは「いい加減」「適当」「どぅでもいい」「思い付きでやる」
♦道がないなら迂回する?諦める?待つ?それとも……
♦ゴルフはスポ—ツじやない物理の課題だ
♦因果応報 よいことも悪いことも自分に返ってくる
♦平均点より最高点 得意を伸ばす指導を
♦「なぜ?」3回なら並以上 5回なら天才
♦ライバルは昨日までの私 自分の特許を自分で破る
♦理論より実験で唯|無二の地位を築く
♦トラブルは気づきのチャンスだと思え
♦ス—ツで訪れつなぎに着替える 常識の反対を演出
♦ビジネスじやないから一生懸命やらない
♦残したいのは発明家としての生き様

終 章 空気も水もすべてがエネルギーになる新時代へ

♦エネルギー革命が強く求められている新時代
♦自然と共生する日本の思想で世界を救う
♦好きなように生きてきたからこその真実究明

おわりに

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