新刊

七田式 自分で考えて動く子どもに育つ言い換えことば

「親の言葉がけ」が子どもに勇気と自信を与える!!

「寄り添う言葉、やる気になる言葉」-ポジティブ言葉-が、子どもの心と体を健やかに育てます!

著者 七田 厚
ジャンル 実用・趣味
シリーズ くらし・子育て・老後
出版年月日 2024/11/19
ISBN 9784341088750
判型・ページ数 4-6・172ページ
定価 本体1,364円+税

まえがき—親が口にする言葉は「希望的観測」でいい!

 普段、お子さんにどのような言葉をかけることが多いですか。少し振り返ってみてください。
 日常生活の様々な場面で親からお子さんにかける言葉、なかでも口グセのようについ言ってしまうフレーズはありませんか。
「我が子のいつもの行動パタ-ンを改めてほしい、そうしてくれるとお母さんも助かるし、あなたにとってもそのほうがいいことなの・・・・・」ということで、日常的には、「ダメ出し言葉」が多くなっているかもしれませんね。
「売り言葉に買い言葉」という言葉があるように、感情的に発した言葉は、まずいい結果を生みません。同じパタ-ンで同じやり取りを繰り返しているうちに、親子関係も良好と言えなくなってしまう危険性もあります。
 そうならないように、反射的に出てきた言葉をそのまま発するのではなく、一呼吸置いて、ちよっと言い方を工夫してみませんか。
 かけられる言葉が変わると、お子さんの反応、表情、返事、行動パタ-ンが変わっていきます。

 親から子にかける言葉って、親が考えている以上に影響力があるのです。幼ければ幼いほど、子どもにとって親の言葉は絶対的なものになります。
「まったくあなたって、いつもそうなんだから・・・・・」と言われ、「そんなことない!」と反射的に返してきたとしても、内心は「ほんとだ!お母さんの言うとおり。どうして僕はいつもそうなんだろう?」と思っているものなのです。
 そうやって自覚しているからこそ、指摘されると腹が立ち、「売り言葉に買い言葉」になってしまうのです。

 親の言葉に反発し、何も解決せず、同じことの繰り返しということにならないよう、本書では、「家庭生活」「しつけ」「勉強・習い事」「うまくやれなかったとき」「外出先でのトラブル」というそれぞれの場面において、ついロから出てしまいがちなNGワードを取り上げ、そのNGワード(ネガティブ言葉)を封印し、代わりに何と言葉がけしたらいいか(ポジティブ言葉)ということについて、一つずつ考えていきたいと思います。

 有名なプロスポーツ選手がTVでマイクを向けられ、「何だかわからないけど、私には根拠のない自信があるんです」と答える場面を見ることがありますが、それは間違いなく、その選手のお母さん、お父さんが子ども時代にかけ続けていた言葉の結果なのです。

 親が口にする段階では根拠はなくてよく、「希望的観測」でいいのです。
 でも、その言葉を聞かされ続けた子どもにとっては、「お母さんが言うのだから」「お父さんが言うのだから」というのが、じつは最大の根拠になるのです。

 本書を参考にして、ぜひ、10歳ごろまでのお子さんにかける言葉を少しずつ言い換えてみてください。
「寄り添う言葉、やる気になる言葉」をかけてもらい、話をよく聞いてもらえると、子どもは愛されていることを実感します。
 すると、新しい時代に必要だと言われる資質、「積極的に自分で考え、動くことのできるお子さん」に成長されることでしょう。

2024年9月吉日
七田 厚

七田 厚 (しちだ・こう)著 

株式会社しちだ・教育研究所代表取締役社長。七田式主宰。
父は七田式の創始者・七田眞。
1963年島根県生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業。
七田式教室は国内約230教室に加えて、世界16の国と地域に広がっている。
著書に『忙しいママのための 七田式「自分で学ぶ子」の育て方』(幻冬舎)、『お父さんのための子育ての教科書』(ダイヤモンド社)、『いつも結果を出す人がやっている「潜在意識」活用大全』(日刊現代)など多数ある。

まえがき-親が口にする言葉は「希望的観測」でいい!

第1章 「親の言葉」は、子どもの一生を決める!

親子の信頼関係を築くうえで大切なのは質
親の言葉は、一生子どもに寄り添い続けられるもの
言葉で上手く伝わらないときは、親がやってみせる
「その場しのぎの言葉がけ」をやめる
「読み聞かせ」は、子どもに親の愛情をダイレクトに伝えられる
親子で守る「約束やル—ル」を決める
子どものうちから「片づけの習慣」をつける
子どもは、一生親のそばにいるわけではない
♦第2章から第6章までの言い換え言葉の使い方

第2章 家庭生活でのふだんの言葉

第3章 家庭生活でのしつけの言葉

第4章 勉強や習い事における言葉

第5章 子どもがうまくやれなかったときの言葉

第6章 外出先でのトラブルで思わず出てしまう言葉

第7章 七田式教育の原点
-私はこうして父から語りかけられ、愛されていた

父・七田眞の子育てに、「七田式教育」の原点があった!
「ここまで走っておいで」
—才能を伸ばすことより、環境を整えることが大事
「気の済むまでさせておこう」
—頭から否定したり、比較しない
「すごいのができたなぁ」
-玩具は、子どもの興味関心を観測するッ-ル
「これはなんという字?」
—愛があれば、子育ては早いも遅いもない
「自分でむくのなら、全部食べていいよ」
—「してもらう子」から「してあげる子」へ
「本立てを買ってみたら?」
—当り前じゃない提案で、親の愛を一生記憶する
「特別なレッスンをするよ」
—自分の興味を共有して、ワクワクの芽を伸ばそう
「家族会議をしよう」
—子どもを一人の人間として人格を認める
「いつしよに遊ぼう」
—親子で本気でゲ—厶をすることで、子どもの別の顔が見える

あとがき

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