大学入試現代文・一問一答

「解く」ことに特化して最大効率の学習!

中堅大対策・難関大突破の土台固めに最適の「一問一答」形式!本書では三部構成で、より有効な学習を目指す

著者 長島 康二
ジャンル 学参
シリーズ 高校学参・大学受験
出版年月日 2021/07/07
ISBN 9784341132668
判型・ページ数 A5・204ページ
定価 本体1,300円+税

はじめに

 現代文講師の長島です。よろしくお願いいたします。
 早速ですが、現代文の参考書で一問一答とはどういうことだ?とお感じの方が多かろうと思いますので、本書の特徴についてご説明いたします。

【見開き1ペ—ジの中に文章と設問】

 本書で扱う問題は、すべて入試問題の一部を切り取ったものです。
 見開き1ページに文章(傍線・空欄およびその前後)と、その文章にある情報だけで解ける設問を一題載せております。要するに、短い文章を読んで、問いを一つ解いていただくスタイルです。
 このスタイルであれば、一問一答と呼んでいいだろうということで、本書のタイトルに「一問一答」とつけた次第です。 

【大学入試の現代文は歪んでいる?】

 さて、ではなぜそのような形式の問題集を作成したか、というところに話を移します。
 正直に申し上げて、大学入試の現代文は歪んでいると思います。なぜなら、受験生がきちんと内容を理解できる文章はほとんど出題されないからです。
 というのも、理解できる文章を出してしまうと、みなさん高得点になるでしょう。しかし、それではテストとして成り立ちません。平均点が6割くらいだからこそ、優秀な方とそうでない方を見極められると考えられています。
 では、出題者はどうすべきか。受験生が理解できない文章を出せば良いですね。そうすれば、みなさんうまく対応できず、平均点も6割くらいに落ち着いてくれます。

【「解く」ことに特化した学習を!】

 さて、このような歪な科目を我々はどのように学習すべきでしようか。
 現代文は「読む」と「解く」の二要素から成り立っています。そして、「読む」ことがかなり難しいのです。
 であれば、「解く」に特化した学習をすることになるのが当然の帰結でしょう。そこに、一問一答スタィルを採用した理由があります。
 この形式であれば、みなさんにお読みいただく文章量が減ります。つまり「読む」の要素を薄くできるのです。裏を返せば、それだけ「解く」方に集中できますから、より「入試現代文」 に適した学習ができるだろうということです。
 また、現代文の問題はまず傍線や空欄の前後を見ることから始まる場合がほとんどです。しかし、近年の受験生はその作業が苦手なようです。
 文章量を減らすことで、その前後を見るという作業をせざるを得ない状況になるかと思います。これも一問一答スタイルの大きなメリットです。

【三部構成でより有効な学習を目指す】

 入試現代文の大部分は「空欄に入る言葉を考えよ」・「傍線を説明せよ」・「傍線の理由は?」 の三種類の設問で占められています。本書ではこの三種類に対するアプローチを徹底的に学習していきます。
 第一章は、「空欄に入る言葉を考えよ」という問題を扱います。10問収録しました。ここで、「前後をチェックする姿勢」と入試問題で最も重要な「三段論法」というアプローチを習得できるようにしております。
 第二章には「傍線を説明せよ」という類の問題を20問収録しております。説明を求める問題は、受験において最も出題されるものですから、ここでその対処法をマスタ-しましょう。第一章の問題数が若干少ないのは、学習内容が第二章とかなり被るからです。
 最後に第三章ですが、ここでは「傍線の理由は?」と聞く問題を15問扱います。合計45問を収録しているわけですが、ぜひ順番通りに解き進めてください。似たタイプのアプローチを連続して集中的に触れていくことで、解き方がより確固たるものになると思います。
 また、そうなるよう順番は十分に配慮いたしました。

【本書を極めたらどのレベルまで到達できるか】

 さて、本書の45問をしっかり消化できた場合、どのラィンの大学まで戦えるようになるでしょうか。本書を通して、「前後を読み、解法に基づいて答えを探す」という習慣が身に付けば、日東駒専クラスで合格最低点を取れるようにはなります。
 MARCHや最難関私大、国公立大ではどうでしょう。
 一口にMARCHと言っても、その中で受かりやすさに差があります。MARCHの中でも 比較的受かりやすい大学・学部であれば、本書を消化しきるだけで、合格最低点マイナス5〜10には届くと思います。
 他教科で貯金を作れる方なら、合格圏内ですね。ただ、原則として、ここ以上をめざすなら本書+aの学習が必要でしよう。本書では、扱いきれなかった応用的な問題への訓練が求められます。では、応用的な問題とはどのようなものか。それは本書の「おわりに」で述べることとします。気になる方は、問題の前にそちらからお読みいただいても構いません。
 また、入試問題の大部分が「空欄に入る言葉を考えよ」・「傍線を説明せよ」・「傍線の理由は?」の三種類から成り立っていると申しました。
 他のタイプの問題も、この三種類のちょっとした変化形であることがほとんどですから、やはりこの三種類に対するアプローチをマスターしていただきたいです。
 この点も「おわりに」で触れておりますので、ぜひそちらもお読みください。それでは、まずは45問をしっかりとこなしてみてください。頑張りましよう。

2021年6月
          長島康二

 

◆著者プロフィール

長島 康二(ながしま こうじ)

読解ラボ東京代表/増田塾講師

学生時代から予備校や高校の教壇に立ち、大学受験の現代文を指導。現在は読解ラボ東京の代表として、授業はもちろん、教材作成や講座開発も行い、様々な側面から現代文という科目を研究している。

また、その傍らで有名高校や増田塾などの予備校でも現代文の授業を担当し、点数を上げることに特化した授業で好評を博す。

受講者からは「現代文という科目のとらえ方が変わった」・「答えになる部分が面白いほど見えてくるようになった」といった声が寄せられている。

はじめに

第一章 空欄に入る言葉を考えよ

ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
ステップ 5
ステップ 6
ステップ 7
ステップ 8
ステップ 9
ステップ 10

第二章 傍線を説明せよ

ステップ 11
ステップ 12
ステップ 13
ステップ 14
ステップ 15
ステップ 16
ステップ 17
ステップ 18
ステップ 19
ステップ 20
ステップ 21
ステップ 22
ステップ 23
ステップ 24
ステップ 25
ステップ 26
ステップ 27
ステップ 28
ステップ 29
ステップ 30

第三章 傍線の理由は?

ステップ 31
ステップ 32
ステップ 33
ステップ 34
ステップ 35
ステップ 36
ステップ 37
ステップ 38
ステップ 39
ステップ 40
ステップ 41
ステップ 42
ステップ 43
ステップ 44
ステップ 45

おわりに

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