合格点を取るための“でる順”日本史の要点整理　『日本史探求』対応版

はじめに

　いろいろな日本史の参考書に手をつけたが、「なかなか成績が伸びない」あるいは「日本史の勉強の仕方がよくわからない」といった相談を、たびたび受験生からうける。
　そのたびに、何とか能率よく「すぐ理解できる」日本史を出版してみたいという気持ちがつのっていった。
　そして、ようやく長年の念願が実り、とにかく「試験にでるもの」を、それも“でる順”に学習していこうと思い立ったのが、この参考書であった。また、「日本史探究」の新課程にも対応できるように配慮した。

1．“でる順”として、頻出する時代から学べるように配列した。

• 通常通り「旧石器」から始めると、旧石器ばかりくり返し学習し、旧石器が非常に得意となる。その反面、試験にはあまり出題されない分野なので得点源とはなりにくい欠点がある。
• したがって、「江戸」「近現代」は、どの大学でも必ず出題されており、最初から「江戸」「明治」「大正」「昭和」と頻出されるものから、学習していく。
• その結果、原始（旧石器・縄文・弥生）は最初ではなく、最後にした。

2．「文化史」は、最後＜備考＞としてつけ加えた。

• とくに、出題されやすい「仏像史」「絵画史」「史学史」などを選定した。 

3．難関大である早慶やGMARCHにも対応できるように十分に配慮

• 重要語句をピックアップし、詳しい解説を加えた。
• 「早稲田」「慶応」を意識し、わかりやすくするために図解を多用した。 

4．全体の流れを重視する。

• そのために、各時代の将軍・内閣・重要条約なども、もらさず列挙し万全を尽くした。 

5．新課程の『日本史探究』にも対応できるように、極力「問題提議」をページの最初にあげ、考えることにも力点を置いた。

• これによって「読解力」をつけることができる。 

6．「でる順」に並べ、共通テスト対策や私大の選択問題にも十分に対応できるように、「選択問題」を取り上げた。

• 全部で315問題を設け、知識の確認ができるように基礎～標準を列挙した。

代々木ゼミナール日本史　　　　　前田秀幸

 

♦著者プロフイール

前田秀幸 (まえたひでゆき)

日本史講師。島根県立松江北高等学校卒、早稲田大学第一文学部を経て、横浜市立大 学商学部経済学科(日本経済史専攻)卒業。
代々木ゼミナールでは長年にわたり「東大の日本史」・「早稲田大の日本史」を担当し 直接教えた受験生は30万人を超える。図解を駆使したわかりやすい講義で「前田の日 本史」と言われ、全国の受験生たちに愛用される。歴史の意義を重視した講義は論述 の苦手な受験生にも理解しやすいと評判を呼び、毎年、東大・早慶大などの難関大学 へ多くの合格者を送り出している。
現在、代々木ゼミナール講師。リソー教育トーマスのマルチライブ放送予備校“ハイ レベル日本史”、さなる予備校では「名古屋大の日本史」などを映像化し、その講義 は全国の髙校へと配信され好評を得ている。
著書に『東大合格への日本史』(データハウス)、『早稲田への日本史」』(聖文新社)、 『日本文化史一問一答』(学研)、『日本史要点図解整理ハンドブック』(旺文社)、『日本 史単語帳』(池田書店)などベストセラーを含め多くの参考書を出版している。

はじめに

“でる順”日本史の要点整理

１章　江戸時代

1．幕藩体制の確立
2．大名の統制
3．寺請制度
4．農民統制
5．琉球と日本
6．島原・天草一揆（島原の乱）
7．由井正雪の乱（慶安の変）から文治政治の転換
8．幕府の財政窮乏
9．元禄期の政治（5代将軍徳川綱吉の政治）
10．正徳の治（新井白石の政治）
11．商業の発達
12．農業・手工業・諸産業の発達
13．朱子学
14．享保～天保の政治
15．田沼の政治
16．百姓一揆の形態
17．寛政改革
18．大御所時代
19．大塩平八郎の乱
20．農村の状況
21．株仲間の解散
22．藩政改革
23．寛永文化・元禄文化と化政文化
24．江戸期の学問と教育
25．洋学への弾圧
26．心学と経世論
27．開国
28．日米修好通商条約
29．一橋派と南紀派の対立
30．開港が日本経済に与えた影響
31．イギリスと薩摩・長州
32．第1次長州征討と第2次長州征討

２章　明治時代
３章　大正時代
４章　昭和時代
５章　奈良時代
６章　平安時代
７章　戦後史
８章　鎌倉時代
９章　室町時代
１０章　安土・桃山時代
１１章　古墳時代
１２章　原始（旧石器・縄文・弥生）
備考　文化史（テーマ）

“でる順” 日本史の選択問題