新刊

現代文 三段階松竹梅 記述解答法

満点の「松」・合格ラインの「竹」・必要最低限の「梅」

著者 長島 康二
ジャンル 学参
シリーズ 高校学参・大学受験
出版年月日 2024/04/26
ISBN 9784341132873
判型・ページ数 A5・160ページ
定価 本体1,300円+税

 現代文講師の長島です。よろしくお願いいたします。本書は、現代文の記述にフォーカスを当てた参考書です。国公立大学ではもともとほとんどの問題が記述形式でしたが、近年はMARCHをはじめとする私立大学の問題でも記述が出題されるようになってきました。本書を通して、その記述を得点源にする力を養っていただきたいと思っております。
 とはいえ、どうすれば記述で点数を稼げるようになるでしようか。一言で言えば、「粘り」 だと思います。選択肢や抜き出しの問題とは違い、記述には部分点があります。満点の答えでなくても、きちんと点数の要素を入れられれば、ある程度の得点をもらえるのです。だから、なにもいきなり満点を目指す必要はありません。最低でもこの内容は入れるんだ、というポイントを見抜き、そこだけでも答えに書く訓練から始めていくべきです。そこから徐々にステップアップしていけばいいのです。
 しかし、満点の答えを解説するだけの授業や参考書が多いように感じられます。これは、受験生にとって不幸なことです。そもそも、記述形式の問題で満点をもらえるケ-スは極めて稀です。ほとんどの場合は△で、部分点を稼ぐことになります。だから、完全な答えを書ける必要は必ずしもありません。一番よくないのは白紙で提出することです。
 そんなことをするくらいだったら、字数が少なくても構いませんから、点数の要素が入った答えを書いておくべきです。
 そこで本書では「松竹梅」の三段階・三種類の答えを用意しました。皆さんもご存じのように、一般的に飲食店では「松」が最上級になります。
 現代文が得意な方はもちろん満点の答えである「松」を目指していただきたいですが、苦手な方は何とか△の「梅」の答えを書いてやるぞ、という意気込みで取り組んでいただきたいと願います。
 「梅」でもいいのです。「とにかく白紙で提出しない」こと、点数になる要素を書き込み「とにかく少しでもいいから得点する」ことです。
 本書で、そういった「粘り腰」も身に付けてください。
 ご健闘を祈ります。

 令和六年二月
                 長島康二

著者略歴

長島康二(ながしまこうじ) 読解ラボ東京代表

学生時代より予備校の教壇に立ち、現在でも大学受験予備校・有名私立高校で最上位生から基礎クラスまでを担当。「現代文においては受験生は問題の解き方を磨いていかなければならない」との考えのもと、文章の読み方や問題の解き方を体系化し、確固たる得点力を養成する授業を行っている。ロジカルな思考から生み出される「本当に理解できる授業」は圧倒的な支持を得ている。
著書に、『国公立大学現代文攻略』『大学入試現代文・入門/別冊付』『大学入試現代文・一問一答』『現代文学習のカギは‘‘解説"の攻略!』(以上ごま書房新社刊)などがある。

第一講 ♦問題 ♦解説
第二講 ♦問題 ♦解説
第三講 ♦問題 ♦解説
第四講 ♦問題 ♦解説
第五講 ♦問題 ♦解説
第六講 ♦問題 ♦解説
第七講 ♦問題 ♦解説
第八講 ♦問題 ♦解説
第九講 ♦問題 ♦解説
第十講 ♦問題 ♦解説
第十一講 ♦問題 ♦解説
第十二講 ♦問題 ♦解説

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