国のお仕事をネットで検索!誰でも稼げる入札のススメ

主婦やサラリ-マンも簡単に参加できる1件あたり2000円~2000万円!バリバリ稼いでいる方の実例掲載

著者 山下 豪
ジャンル ビジネス
シリーズ 仕事術
出版年月日 2021/02/20
ISBN 9784341087753
判型・ページ数 4-6・216ページ
定価 本体1,300円+税

コロナ禍の影響で、「仕事がない」「この先どうなるんだろう?」
その問いに対する答えを私は知っています。
それが、本書で紹介する「入札」です。
官公庁などが発注者である入札は予算数兆円という巨大市場です。
景気が悪くなったからといって件数や予算が減ったリしません。
むしろ、景気を刺激し支えるために国は入札を増やすはずだと考えています。
私が本書を書こうと思ったのは、その仕組みを活用してひとりでも多くの人が経済的な苦境を乗り越えてくれればと思ったからです。

はじめに

 「仕事がない!」
 そんな悲鳴をあちこちで耳にするようになりました。
 「新規の発注がまったく取れない」
 「これまでお付き合いがあった会社が発注を減らしてきた」
 そんな嘆きの最後に出てくるのはとても恐い言葉です。

 「この先どうなるんだろう?」

 つい先月も、お仕事を頼んだ人からそんな切実な声を聞きました。
 私は新規事業としてジュエリーやブランド品、その他なんでも取り扱う「買取店」を大阪でオープンする取り組みを進めており、業者の方に看板の制作と取り付けを依頼したのです。
 その際、丁寧な対応でテキパキとした気持ちのいい作業をしてくださった40代の親方と打ち解けてお互いの仕事のお話をしました。その親方は看板の他にカーラッピングやカッティングシートなどの仕事も手がけているのですが、コロナ禍の影響で依頼が激減しているとのこと。
 そこで私は「入札で仕事を受注する方法もありますよ」とアドバイスしました。
 買取店を経営している私が入札の話をするのが不思議だったのでしよう。首をかしげながら看板屋の親方はこう言いました。「入札なんか僕らには無理です。もっと規模が大きくて社会的な信頼のある企業しかできないでしよ」と。
 私は思わず、「この人もそうなのか」と心の中でため息をつきました。
 そう、私の周囲の方々に官公庁入札の話をしても大抵は皆さんこの親方と同じ反応をするのです。
 私はつくづく思います。固定概念にとらわれた思考回路を解放して、まずは何でも受け入れてみればよいのにと。

「知らない」を通り越して「知ろうとしない」
 ということがどれだけ自分自身にマイナスを及ぼしているか、そのマイナスが会社と自分の家族、そして従業員やその家族にまで波及していく。やがては社会全体にまで。と思うと何とかしなければならないという思いがこみ上げてきます。 

〈中略〉

 官公庁などが発注者である入札は予算数兆円という巨大市場です。
 景気が悪くなったからといって件数や予算が減ったりはしません。
 むしろ、景気を剌激し支えるために、国は入札を増やすはずだ、と私は考えています。
 今回、私が本を書こうと思ったのは、そんな国が拡充を進めている仕組みを活用することで、ひとりでも多くの人が現在の経済的な苦境を乗り越えてくれれば、と思ったからです。

 私はサラリーマン生活を経て、2年前に会社を立ち上げました。
 子供の頃から「商売」が大好きだった私にとって、起業は念願のスタートでしたが、最初は本当にたくさんの苦労を経験しました。
 独立起業してみてあらためて知ったのは、信頼ゼロ——ほとんど人と見なされていない、と感じるような状態からのスタ-卜を強いられることでした。金融機関を訪ねても、融資をしてくれないどころか、口座も作らせてもらえません。
 オフィスを持ちたくても、ワンルームマンションすら貸してもらえないので、知り合いの社長さんに借りてもらったほどです。
 そんな中、いろいろな人に助けてもらえたからこそ、今日までなんとかやってくることができました。
 ですから今度は、苦しんでいる他の人たちを私が救う番だと考え、私自身が経験したことをもとにこの本を書きました。

 入札に参加できるようになったらもう、「仕事がない」と嘆く必要はありません。
「この先どうなるんだろう?」と不安に思うことも大幅に減ります。
 売り上げの低迷で悩んでいる方や新規ビジネスを立ち上げようと夢をもって邁進されている方にとって、官公庁入札というビジネスの分野について詳しく知っておくことは盤石のビジネス基盤を構築する大きな助けとなるはずです。
 そんな確信を持って、本書を皆様にお贈りいたします。

   2021年1月吉日

                                        山下 豪

著者略歴

山下 豪 (ヤマシタ ツヨシ)

1969年京都府京都市出身。個人経営の街の小さな金魚屋に生まれ、幼少期から親の手伝いで縁日などで金魚すくいの店番をする。
大阪体育大学付属浪商高校卒業後、京都市内の町工場(自動車板金塗装店)に約19年間職人として修業。その後、京都市内にて建築関連会社で現場作業、営業職を経て集客マーケティングを主に実践。
2018年に株式会社ホットプラスを設立し、現在に至る。
「いくら良い技術を持ってても技術力では仕事が取れない——いくら良い商品を持ってても商品力では売れない時代。大事なことは、どんな時代になっても一生稼げるマーケティングカと営業力を身につけること!」が信条。

序章 入札なんてまったく知らなかった京都人の私が
北海道で約600万円の仕事を落札できた

第1章 入札は国や自治体の「お買い物」

■入札は官公庁や地方自治体などの「お買い物」
■国や自治体などの「お買い物」には3つのやり方がある
■目的は癒着や不公平を防ぐこと
■出来レースなんかじゃない!
官公庁の一般競争入札の大半は透明性がとても高い
■入札の仕組みはとてもシンプル
■必要なのは資格だけ――狙い目は官公庁向けの「全省庁統一資格」

第2章 中小企業や個人事業主の参加を国が求めてる!
入札にはメリットしかない!

■官公庁入札には誰でも参加できる
■仕事をもらうのに営業努力が要らない
■落札した人や会社は「元請け」になれる
■入札ではさまざまな仕事を落札できる
■仕事の品質について問題が起きることが少ない
■官公庁の仕事を請け負うことで自社のブランディングができる
■未経験の仕事にチャレンジして経験を積める
■入札で経験したことが本業に役立つことも多い
■落札した仕事を発注する中でまったく新しい人脈を築ける
■人脈が広がると入札で稼げるようになり本業も活性化する
■入札はまだまだ参加者が少ないブルーオーシャン
■今後も拡大!成長が予想される巨大市場
■いろいろな発注元から多種多様、大量の発注がある
■コロナ禍でさらに強化!
中小企業が落札しやすいよう政府が後押ししてくれる
■透明性が高いので無駄な活動をする必要がない
■落札すれば、発注と支払いが確実

【column①】:「中小企業はつぶせ!」という時代に、あなたは何を選択しますか?

第3章 今すぐやってみよう!入札案件の見つけ方から落札まで

■紙入札と電子入札 入札のやり方には2つの種類がある
■案件探しから落札までの大まかな流れを確認しておこう
■①案件探し――インターネットを使いこなして入札案件を探してみよう
《ワンポイント!/公告を見逃さない》
■ドンピシャ案件が見つかる!自分なりの検索ワードを工夫しよう
■入札情報の見方--「5W1H」を確認しよう
■②入札説明会――案件の詳細を聞いて質疑応答で疑問を解消する
■③入札説明書の入手
■すべてがそこにある!仕様書の読み方
■入札の参加に必要な条件を確認しておこう
■全省庁統一資格の「ランク制度」について理解しておこう
■④入札の参加に必要な書類や環境を準備する
■⑤入札――金額を提示して落札を祈る
■電子入札をやりたい人は必要な環境を整える
■⑥落札の発表――あまりに低価格だと問い合わせがくることも
《ワンポィント!/案件によっては技術力が問われることも》
■⑦契約――契約書の内容は契約案と仕様書どおり
■⑧業務開始――仕様書にしたがって納期内に完了させよう
■⑨完了と確認検査――一発OKが多いが問題があれば修正も
■⑩支払い――検収(確認検査)でOKなら迅速に振り込まれる
■落札にはコツがある!――利益率が高い案件を確実に落札する方法とは
■スキルがある人は企画競争入札も
■実績を積んで指名競争入札や随意契約を狙おう

【column②】:コロナ禍にあえぐ事業主を救え! 官の対応は親切丁寧

第4章 自分だけでやらなくていい?
知り合いや専門の事業者と協力すれば「できること」が無限に広がる

■入札する仕事は自分でできるものに限る必要はない
■技術と経験?マンパワー?案件に必要な事柄で分ける
■物品納入は卸やメーカーをインタ-ネットで探してみる
■仕事関係、友人、親族等々の人脈を洗い出してみる
■入札に役立つ人脈を作っておく
■自分や友人、知人の職種を参考に入札してみる
■協力してくれる専門の業者を事前に見つけておく
■ジモティで作業チームを作る
■事故などのトラブル対策をしておく

【column③】:これさえできれば絶対成功!入札で成功するための唯一無二の方法

第5章 コツコツ続ければ必ず成功する!
私がお手伝いした人たちの成功例

■20連敗でつかんだ成功の秘訣
■自己破産から心機一転!入札で起業を実現
■経済が落ち込んでいる地方に入札で仕事を!
■元請けになれた!本業関係でコツコツから大きな仕事にもチヤレンジ
■人脈作りで利益率アップ!入札はやればやるほど儲かる
■仕事は楽しくないと意味がない!
■結果が出ずに半年悶々……もっと早く相談すればよかった!
■入札を本業に、本業を入札に活かす、という新発想

第6章 Q&A入札についてのよくある質問と答え

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