正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
デ-タは激走穴馬の宝庫 この父・このテキ・この鞍上、そして馬主2024
はじめに
例年お買い求めくださっている皆さま。そして、今回はじめて本書をお手に取っていただいた皆さま。誠にありがとうございます。
おかげさまで、このように『この父このテキこの鞍上この馬主』シリーズの最新版となる2024年度版をお届けすることができました。毎年のことではございますが、改めて御礼を申し上げます。
2023年10月16日、J R Aから2024年度の中央競馬の開催日割が発表されました。私どもA-10解析班の一同は、例年以上に固唾をのんでこの日を待っていました。本書の2024年度版にとっても重要な発表だからです。
阪神競馬場で2023年秋から2025年春にかけて、スタンドリフレッシュ工事が実施されることは、それ以前の6月に発表されていました。気になるのは開催の休止期間ですが、このタイミングでは明言されず、秋の開催日割の発表をもって明らかになるとのことでした。
仕事を離れた競馬ファンとしての立場では、もちろん競馬場がより快適になるのは歓迎すべきことです。一方、本書の制作スタッフとしては複雑な心境でした。ようやく京都が再開し、久しぶりに平年開催になるのかと思っていたら、今度は阪神。不満というわけではないのですが、変則開催になると本書の基礎となるデータの取り扱いが少し難しくなる面があるのは事実です。
いや、少し難しくなるどころではなく、これはなかなか妃介なことになるぞ、というのが正直な気持ちだったように思います。
阪神が休止となれば、そのぶん京都の開催が増えるのは容易に想像できます。ところが、京都は2020年秋から2023年春まで約2年半にわたって開催が休止されていました。本書のデータ集計期間は3年。2024年版では2021〜2023年が対象になります。ということは、京都のデータとして利用できるのは、2023年4 月の再開以降の分しかありません。
2024年は京都の開催が間違いなく増える。なのに分析できるデータは非常に少ない。これは困ったことになった。それが偽らざる心情ではあります。
本書ではデータに基づく記述を徹底していますが、その肝心のデータがないのです。まったくないわけではないですが、かなり少ない。
一例を挙げると、京都芝1600m外はGI・マイルチャンピオンシップも開催される主要コースのひとつですが、集計期間内に開催されたのはわずか15レース でした。決定的にデータが不足しています。当然ながら、この事情は京都のほかのコースも同様です。
そのため、2024年は開催日が増えるにもかかわらず、京都に関しては全コースを2ページで分析せざるをえませんでした。
また、阪神も同様に全コースが2ページでの扱いとなります。2024年は春の開催しか行われないことを受けての措置です。秋に開催がない阪神より、秋にも閒催がある競馬場にページを費やすことを優先しました。
つまり、2024年度版において、関西の主要2場である京都と阪神は、すべて2ページでの分析となります。大変心苦しく、苦渋の判断ではあるのですが、年間を通じて本書を活用していただくには、このページ構成がセカンドベストであると考えました。
読者の皆さまにはまったく関係のない、愚痴のような「はじめに」になってしまい、大変申し訳ありません。ですが、2024年度版のページ構成が例年とは少し異なるものであることを、あらかじめお伝えしないのはアンフェアだと考えました。
そして、このアンフェアという言葉は、A-10解析班のもっとも嫌うところでもあります。
データというものは一見フェアなようで、いくらでも都合よく用いることができます。もっといえば、悪意がないのにアンフェアなデータさえ存在します。
いまやA Iは身近なものとなりました。(少なくとも今のところは)AIに善悪の判断はありません。膨大なデータを処理しているだけです。なのに、AIによるフェイクニュースは社会問題となっています。アンフェアなものがいくらでもできてしまうのです。
A-10解析班のデータ分析にはスタッフの価値観が反映されますから、完全にフェアとまでは考えていません。それは傲慢です。ですが、常にフェアであろうと心がけています。フェアなデータでなければ、読者の皆さんに損をさせてしまうからです。どれほど巧妙でも、フェイクニュースを信じた人が最終的に得をすることないでしょう。それと同じことです。
2024年度版でも、フェイクなデータにならないように心を砕き、丁寧にすくい取った数字だけを掲載しました。
また1年、本書とともに競馬を楽しんでくださることを、切に願っております。
2024年1月 A-10解析班
A-10解析班(え一てんかいせきはん)
超一流大学出身の馬券師集団。必勝法の開発に余念がなく、各種データを解析、さまざまな馬券術を考案している。平成8年にはA-10オッズ解析班として名著『これでダメなら馬券は買うな!』(ブックマン)を出版。インサイダー情報による過剰投票の実態にメスを入れた。その後も、『血統ピタリ!この父で黒字 だ!!』などのヒットを飛ばし、平成20年に『この父このテキこの鞍上で稼ごう!』 を発表。世の競馬ファンからの絶大な支持を集め、シリーズ化された。本書が シリーズ14作目となる。
なお、A-10とは「快楽を通じて人を動機づける脳内の神経系」の名称である。
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