正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
写真整理で人生整理
幸せな終活の第一歩
【終活のカギは写真整理にある】今までの人生はこれからの人生を輝かせるためにあります。
著者 | 大津 たまみ 著 |
---|---|
ジャンル | 実用・趣味 |
シリーズ | くらし・子育て・老後 |
出版年月日 | 2023/07/20 |
ISBN | 9784341132804 |
判型・ページ数 | 4-6・224ページ |
定価 | 本体1,400円+税 |
はじめに
この本を手に取っていただき、誠にありがとうございます。
私はお掃除・お片づけ・生前整理のプロとして活動をさせていただいています大津たまみです。30年以上のキャリアがあり、これまでに1万件以上のお客様の家をキレイに整えるお手伝いをさせていただきました。
お伺いしたその家では、亡くなられた方がお持ちの荷物を整理する「遺品整理」も 含まれます。その遺品整理を依頼してくる人の多くは、亡くなられた方のお子様たちです。
「どこから手をつけていいのか分からなくて……」「自分でしようと思って始めたものの手間がかかって進まない……」そんな切実な思いを抱きながらご相談をされるケースがほとんどです。
その遺品整理ですが、もっともご遺族が困る物は何だと思いますか?故人が残された物はいろいろありますが、じつは「写真」なんです。
大量に残された写真のうち、どれが故人にとって大切なものなのか、どのような時に撮影された写真で、どのような思い出がこめられているのか……、そういったことは本人にしか分かりません。捨てるに捨てられず、かと言って、大量の写真をそのまま保管するのも物心共に負担になり……といった具合で、写真の扱いに遺族の皆さまは頭を悩ませるのです。
なかには、親御さんの写真を処分してしまい、後になって、「あの写真だけは残しておくべきだった……」と強い罪悪感すら覚えるようになった人もいました。
こうした問題を解決する方法があります。それが「前向きな生前整理」です。
親御さん自身がまだ元気なうちに、写真はもちろんですが、それ以外の物も整理しておきます。いえ、正確には物だけではありません。詳しくは後ほどお話しますが、 それは「物・心・情報」の整理をしておくことが不可欠だということです。
私が提唱する「生前整理」は、いわゆる一般的に言われている「終活」とは一線を画するものだと考えています。さらにそのメリットとして、大きく2つのことがあげられます。
まず1つめは、遺族に遺品整理という負担を与えずに済むことです。これまで数多くの現場を見てきた経験から言えることは、遺品整理の大変さはどれだけ強調しても足りないということです。遺品整理の当事者となった依頼者のみなさんは「自分の子どもには絶対にこんな苦労をさせたくない」と異口同音に語るほどです。
もう1つのメリットは、残されたこの先の人生がより充実したものになること。そして、毎日朝を迎えるのが楽しみになり、1日1日を心弾んだ気持ちで過ごせるよう になるということです!
「本当にそんなことがあるの?」
と半信半疑の方が大勢いらっしゃるかも知れませんが、本当です。私はこれまで、前向きな生前整理のお手伝いを数多くさせていただきました。生前整理の実践の過程でビフォー・アフターを見てきた経験から胸を張って言える事実なのです。
しかも、その前向きな気持ちを生み出す源泉は、実は「写真」にあるのです!
この本を手に取っていただいた読者の皆さんは、「写真の整理も含めた生前整理が重要だ」ということに気付かれた素晴らしいセンスをお持ちの方です。
とは言え、実際に手をつけようとしたけれど、どこからスター卜していいのか分からないという人が大半です。でも、ご安心ください。
この本は、そんなあなたのために書かせていただきました。
「いつか始めよう」のいつかを「いま始める」のいまに変えていただくために、生前整理の考え方や実践方法、効果的なテクニックを余すことなく全力でお伝えしていきます。
ぜひ本書を通して生前整理の知識・ノウハウを学び取り、実践して下さい。 そして、生前整理を通して、希望にあふれた人生を手に入れてほしいと心から願って います。
さあ!前向きな生前整理をスタートさせるタイミングは今です!
大津たまみ
♦著者プロフイール
大津たまみ(おおつたまみ)
一般社団法人 生前整理普及協会 代表理事
一般社団法人 日本清掃収納協会 会長
株式会社アクションラボ 代表取締役
株式会社アクションパワー 取締役会長
シングルマザー子ども支援団体リンクリンク代表
1970年愛知県生まれ。
シングルマザーで子育てをしながら、5つの組織を立ち上げた女性経営者。
お掃除・お片づけのプロとして30年以上のキャリアを持ち現場経験数は1万件以上。
2006年、お掃除・お片づけ・遺品整理・家事代行の会社、株式会社アクションパワーを設立。その後、遺品整理の数多くの現場経験から、亡くなってからではなく生きている内にやるべきことを伝えなければいけないと強く決意し、一般社団法人 生前整理普及協会を設立。「物・心・情報をすっきり整理し、今よりもっと幸せに生きる!ための「あったかい生前整理」」を、育成した認定指導員と共に日本のみならず海外でも普及している。
年間200本以上の研修や講演のほかに、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法やすぐに実践できる生前整理法を伝授している。
主な著書に、『生前整理で幸せな老いじたく』(PHP研究所) 『親の家の片づけ方』(あさ出版)があり本書は12冊目の本となる。
第1章 ある家族の生前整理物語
〜物・心・情報の整理で人生が変わった親子〜
1 親子では片づけが進まない
口ゲンカの絶えない親子
「片づけ=捨てる」では、前に進めない
2 マイベストショットアルバムって何だ?
写真を片づけると人生が劇的に変わる!?
自分が輝いている写真を厳選していく
3 1枚の写真から浮かびあがってきた物語
「2位だ!がんばった!」にこめられた思い
記憶にない写真に写っていたものは
心の奥底に押し隠していたコンプレックス
4 自分の人生を肯定的にとらえる
「あの子がいること自体が親孝行」
情報の整理にも自ら取り組むように
エピローグ
第2章 思い出の物の片づけ方(物の整理法)
1 4分類仕分け法で、物の整理がどんどんはかどる!
桜のように鮮やかに
2分類で決めようとするから進まない
「100か0か」ではない片づけ方
【迷い】は一時的な避難場所
実践!4分類仕分け法
2 片づけを通して家族のコミュニケ—シヨンも活発に!
共有の思い出がある物
ときに「温度差」が生じるケ—スも
<いらない>物は売ってもいい
なかなか捨てられない3大不要品
3 必要な物だけに囲まれている快適な暮らしを取り戻そう!
思い出箱の大きさはみかん箱サイズ
美しくコーディネー卜する楽しさも!
リバウンド対策
【買い物の5原則】
第3章 写真整理は生前整理の近道(心の整理法)
1 写真の片づけがグングン進む!とっておきの方法
写真の整理ができていないのはどこの家庭も同じ
片づけでもっとも手強いのは「写真」
写真を安易に捨ててはいけない5つの理由
アナログ写真はデ—夕としてデジタル化する
5つのステップで写真データを整理していく
10年以上、一度も開かれなかったアルバム
マイベストショットアルバムって何?
2 実践!マイベストショットアルバムの作り方
まずは100枚をピックアップし、30枚まで絞る
肌身離さず持ち運べるコンパクトなアルバムを
写真を貼ってぬくもりのあるコメントを添える
エターナルフォトにも活用!
3 家族の写真にもベストシヨットはたくさんある!
次は家族のベストシヨットアルバム作りをサポ—卜
ファミリーベストショットアルバ厶で家族の絆を再確認する
写真で先祖代々の家系図を作成してみる
家系図は自分を中心にして書いていく
家系図を作ると相続のことも考えるようになる
4 残りの人生を輝かせるために絶対に必要なこと
「やり残しリスト」を作っていこう!
やリ残しリストは3つのカテゴリ—に分けて
「絶対できない」はNGワ—ド
第4章 簡単な情報整理(情報の整理法)
1 デジタル情報の整理スキルは現代人にはもはや不可欠!
爆発的に増えたデジタル情報はしっかり管理する
デジタル機器のID・パスワードを書き出す
お金に関連の深いデジタル情報
SNSのことも忘れずに
2 財産情報を把握することのメリットは大きい!
資産と負債を「見える化」する
まずは預貯金口座の整理からスタ—ト!
民営化前の郵便貯金の権利が失われる!?
使っていないクレジットカ—ドは解約
相続税とも関連してくる財産・不動産
現状を把握して投資の方針を考え直す
お金の貸し借りもしっかり「見える化」する
デジタル・財産情報は「万がーファイル」に収納
支出が収入を上まわらないようにお金の流れをコントロ-ルする
3 相続争いを防ぐ知恵と知識
相続争いは決して他人事ではない
対策①遺言書を作成しておく
対策②遺言書には自筆証書遺言と公正証書遺言がある
付言事項で家族にあたたかいメッセ—ジを
4 笑顔で旅立つための準備を始めよう!
「つひにゆく道とはかねて聞きしかど…」
エンディング情報を整理していこう
自分の葬儀をプ□デュースする
葬儀の準備は次の3つのステップで進めます
お墓のことも考えて決めておく
その他留意すること
あなたが亡くなったあとは多くの事務手続きがある
第5章 生前整理アドバイザ—が担当した実際の「整然整理物語」
私が「生前整理普及協会」を設立した理由
片づけ・介護・葬儀・相続の困りごとをワンストップで解決
三浦靖広さん
日本におけるエステ—トセ—ルの第1人者にして開拓者
堀川一真さん
写真整理アドバイザ—として写真本来の役割に光を当てる
浅川純子さん
「愛のある相続」の考え方を取り入れながら家族の絆を深める行政書士
青木克博さん