正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
ひとが集まる!テナントリノベ
全国に繁盛かき氷屋を創ったデザイン&リノベ-ションのヒミツ
こんにちは。著者の内海芳美です。
親しい人たちからは「うっちゃん」と呼ばれています。
香川県に住むふつうの主婦だった私が夫と二人で開業した
『ひだまり不動産』は、もうすぐ17年目を迎えます。
これまで、多くの中古物件をリノベーションで変身させ
"不動産”を通じた理想の幕らしや生き方のお手伝いをしてきました。
地方都市に埋もれる磨けば光る原石物件の目利きには自信があります。
本書に詰め込んだ、ひだまり不動産の体験談と具体例をもとに
不動産の持つ楽しさや可能性を感じる人が増えることで
地方都市に埋もれる原石たちが掘り出されることを期待しています。
まえがき
不動産はただの“箱”じゃない。アイデアひとつで活気が溢れる。
これまでに団地1棟から戸建てまで400室の不動産賃貸・売買、リノベーション工事、30件以上の新規開業支援など、不動産を軸に幅広い事業をしてきました。幅広いあまり、香川と神奈川の自社物件でかき氷店まで営んでいます。
経験ゼロから始めた、このかき氷店経営でしたが、もともと不動産で培っていた"集客""ブランディング"“立地"などの経験と知識をフル活用した結果、テレビや雑誌にも取り上げられ話題となリ、行列ができる大繁盛店となりました。
今では、岡山・岐阜・石川(金沢)でのプロデュースを含め全国5箇所で展開するまでになっています。そしてかき氷店を始めた全てのアパートと近隣には活気が溢れています。これは、アイデアが人を呼んだ最近の例となリました。
やりたいことを実現する“場”をつくる。それが不動産の本当の役目。
このような多種多様な経験から、不動産会社を訪れる借主さんが求めるものは単純な"箱”としてのカワイイ部屋・オシャレな家ではないと感じるようになりました。借主さんが本当に求めているのは“自分にとっての理想の暮らし”ひいては“自分らしい生き方”なのだと思います。
そうなってくると、従来の不動産の役割を超えていかなければ、必要とされる不動産会社とは言えません。これからは一歩進んで建物という“箱”の提供だけでなく、テナントを通じた街づくりやコミュニティなど“場”の提供を意識し、地域の活性化にもつなげていく必要があるのです。
多様化する価値観の中で増えていく移住者。
必要とされるのは“魅力的なコミュニティ”と“住む場所”。
地方都市の人口減少は続いているものの、若い人たちを中心に“価値観"が大きく変化していると感じます。
地方移住が話題となったのは2011年の東日本大震災の時でした。その後2017年頃からテレワ-クやリモートワークが注目され始めたのを機に、大手企業がワーケーションを導入。地方の認知度向上や移住者増加による地方格差問題の改善が期待され、地方自治体が誘致をおこない始めました。同時期にノマドワークなどの言葉も耳にするようになりました。住む場所の選び方や、働き方に対する価値観は変わりました。さらには、新型コロナウイルス感染症の流行によるリモ-トワークの推進などを受け、働き方はより多様化しています。
場所にとらわれない働き方が誰にでも可能となることで、これまで以上に“好きな場所で自由に暮らしたいと思う人”が増えてきました。しかし、移住者は不安も抱えています。
移住のきっかけや動機
「仕事上の関係」「緑に囲まれた場所で暮らしたい」
「子育てのため」「趣味などを満喫したい」
「自然が曹かで食べ物がおいしい」
移住先を決めた理由
「気候が安定している」「自然の豊かさがある」
「ゆかりがある」「買い物など、生活がしやすい」
「働く場所がある」
移住者の持つポテンシャル
移住者はユニークな人が多いと感じます。まあ 移住してこようというくらい行動力があるワケだから当然といえば当然ですよね。
移住の際、定職がないと賃貸物件は中々借リられません。でもひだまり不動産では、一通リヒアリングをして「この人なら」と、思えた時には移住の時に無職でも「OK」を出しています。
こつそり情報!移住用お試し住宅こっそりあります。 さぬき市アバ-卜月10,000円など!
移住に際しての不安 「仕事、金銭面の不安」「人間関係への不安」「家探しへの不安」
この不安を解決できれば、移住者だけではなく、地方に住む人々の安心に繫がります。私たちひだまり不動産が既におこなっている、新規事業へのサポ-卜・コミュニティスベ-スの設置・リノベ-ション物件の貨貸や販売なども不動産らしい解決方法です。
ひだまり不動産が目指すのは“課題解決型不動産”
地域の人々を巻き込んで、生き方そのものをリノベーションしたい。
ひだまり不動産は、『欲しかった暮らしを叶える』というミッションを掲げています。
物件も人も社会も様々な問題を抱えていますが、不動産で解決できることが沢山あります。空き家問題も、人口流出も、人手不足も、高齢化も。社会や生き方そのものをリノベ-ションしていくアイデアはいつも渋滞中で、動き出すタイミングを常に待っている状態です。
人が集うと、新しいことや面白い繫がりが生まれます。アイデア実現のためにも、不動産を通して才能やセンスあふれる人たちと繫がリ、共に支え合い、成長し、みんなが笑顔になれる場を広げていきたいと思っています。
恐れずに、トライ&エラー
新しいアイデアを突現しようとする時…、例えば、不動産事業を始める時も、かき氷店を始める時も、いくつかのトラブルを想定するものの、毎回必ず想像を超えたトラブルに見舞われます。
もちろん、ショックを受けますし、落ち込みます。でもここで諦めずにやりとげ、次に活かす事で、最終的にはノウハウとなっていきます。本当のノウハウとは、自分で経験して乗り越えることで培っていくものだと実感します。
ちょっと新しい視点で取り組んだ不動産事業の経験をおすそわけ。
「不動産への新しい視点や価値観を見つけるきっかけ」になることを願っています。
内海芳美
著者 profile
内海芳美(うちみよしみ)
香川県生まれ。不動産大好き主婦。
(株)ひだまり不勤衆取締役、空き家リノベーター。
結婚時に住んでいた一戸建てを賃貸に出したことから、不動産に開眼。戸建て、アバート、マンション、テナント、ビルなどの購人・売却を繰り近し、現在は約150室 を運営中。また、著者出版を機に、テレビや雑誌等に多数出演したことで、セミナー・ 講演依頼が殺到。当時希な、女性人家さんとして業界話題の人となる。
2006年、「株式会社ひだまり不動産」を設立。2014年神奈川にも事務所を開設。斬新な中古物件のリノベーションを次々に手掛け、女件起業家としても注目される。こ れまでに団地1棟から戸建てまで約400室のリノベーション実績。現在、アフターコロナの不動産ビジネスに先手を打つプロジェクトを複数進行中
著書に『家賃収人が月収を超える!』 (ソフトバンククリエイティブ)、「リノベーショ ン投資のヒミツ」(アスペクト)、「これから“おカネ”を生みだす不動産って?J (ごま書房新社)ほか累計6作。
●ひだまり不動産ホームページ www.hidamari.bz
●ブログ【リノベなうっちゃん】w-hidamari-2seesaa.net
●インスタグラム @hidamar_fudosan
誰にでも可能性はある。
フツーの主婦が起業して業界人「香川のうっちゃんJを浸透させた
ひだまり不動産ヒストリー。
ひだまり不動産ヒストリ-
広がる、ひだまりメンパーシップ
進化が止まらない、ひだまり不動産"17年間”のお仕事年表
第1章
難しい物件もアイデア次第。価値転換で何倍もうまくいく
ひだまり不動産の想い。
01 TAKAMATSU-JAM4.5
昭和の独身寮を、作り手さんの集まるアトリエに大改造した話。
・Knot-mana (川下インテリア)
・エグゼスト
・HIDAMARI FUDOUSAN MANDEGAN
・せとうちひだまリ図工室
アドバイス1 植物と古材でどこにもない空間をつくる!
・みんなのキッチンJAM
アドバイス2 駐車場問題は近隣トラプルのもと!
ひだまり不動産の妄想力。
02 屋島団地 RENOWA-YASHIMA
「普通の団地」を新しい価値観で「オシャレな分讓住宅」に転換した話。
ひだまり不動産の実現力。
第2章
新規開業を成功させる。かき氷店を全国各地で繁盛させたワケ。
〔店舖リノベーシヨン編〕
「繁盛店請負不動産屋」ひだまり不動産のテナントリノベーションとは
01 HIDAMARI KAKI-GORI STAND 高松店
暮らしをリノベする、ひだまりリノベチー厶のチヤレンジショツブ
02 SETOUCHI HIDAMARI KAKI -GORI 鷺沼店
かき氷店、いよいよ関東進出!
積み重ねたブランディングでつかんだ全国紙の表紙。
アドバイス3 起業前から考えたいブランディング
03 HIDAMARI APARTMENT SHIOGAMI
こじんまりした古い木造アパートを、1階はテナント、
2階はSOHO可能なロフト付き貨貸住宅にリノベーション
・ベーカリーBoulangerie Esto
アドバイス4 1階路面のテナントで建物の顔が決まる!
04 White Room
オーナーの共感で実現。倉庫らしさを最大に活かしたリノベーション
・Healing esthe nuage by White Room
05 SUNNY DAY HOSTEL
どこにでもある普通のビルが、他にない工夫の詰まったホテルに
06 R-HIDAMARI SHIOGAMI
高松の中心地から5分。古いビルを貨貸併用住宅にリノベーション
・CO-WARKING SPACE gain-Y
07 HIDAMARI APARTMENT-MATSUSHIMA
ボロボロの古ビルがパリのアパルトマンに変貌
・DARUMA
・Le Tenps Des Cerises
ひだまリ不動産の洞察力。
アドバイス5 飲食店舗を成功させるポイント
08 HIDAMARI APARTMENT HANAZONO
街中にひっそりたたずむ、うらぶれた雰囲気の元倉庫のポテンシャル
・aoidoor
09 THE BANK
元銀行というインパクトに加え、好みの四角い小ぶりのビルに即決
10 atelier Lead
カリスマ美容師の自宅兼、倉庫第1号
11 sou Lead
宣言にたがわず、店舗第2号をオープン
アドバイス6 美容院店舗を成功させるポイント5
12株式会社TTR設計
社員思いの経営者のための、仕事もアウトドアも楽しめる長細物件
ひだまり不動産の審美眼。
第3章
デザインインセンスの力。ここを借りたいと思わせるツボ。
〔賃貸リノベ-ション編〕
ひだまリ不動産のリノベーション。
01ひだまりアパートメント
1つの人気テナントの出現が周囲を変え、地域を活性化させたお話。
・01号室まんまカフェ
・02号室 Hair&Make Billow
・05号室ひだまり不動産オフィス Ver.2021
・03号室観光町皆川整体院
ひだまり不動産の自分目線。
02 HIDAMARI APARUMENT SHIUN
お互いの満足のために、リノベの良さも悪さもわかってもらうお話。
03バ-クハィ厶観光町
1部屋ごとに雰囲気の違うリノペーションで、帰宅が楽しくなるお話。
04川東菓子店
同じ敷地内にお店ができることで、集客の相乗効果が生まれたお話。
05 R-HIDAMARI SAIHO-CHO
エントランスを変えることで、建物全体のイメージを大きく変えたお話。
アドバイス7 ベットと暮らせる賃貸
06 RENOWA-SAGINUMA
高台の眠れるアパ-卜がクリエイティブに目覚めたお話。
07高松市兵庫町商店街にある3階建てのビル
これから始まる「ボロボロのビルが生まれ変わって街を変える話」
アドバイス8 2拠点生活を目指すならルーティン化
不動産コンセプター対談
〜全国の街づくリに繫がる不動産投資とは〜
BE-FUN DESIGN進藤強さんxひだまり不動産 内海芳美
第4章
あきらめる前にチェック。補助金・助成金認可のヒント。
資金計画は事業を始める前にしっかリと!
補助金?助成金?
・補助金とは
・助成金とは
・まとめ補助金と助成金の違い
・ひだまリ不動産の補助金・助成金活用実絹
事業再構築型補助金TAKAMATSU-JAM 4.5プロェクト
・事業計画の策定にあたっては中小企業診断士に依頼
・やりたいことと、補助金交付の目的との整合性をとっていく
アドバイス9 家族の笑顔のためだってことを忘れない