正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
大入り袋!この父・このテキ・この鞍上・この馬主 2023
血統の傾向、調教師の思惑、騎手のクセ、馬主の狙いが手に取るようにわかる!
はじめに
例年お買い求めくださっている皆さま。そして、今回はじめて本書をお手に取っていただいた皆さま。誠にありがとうございます。おかげさまで、このように『この父 このテキ この鞍上 この馬主』シリーズの最新版となる2023年度版をお届けすることができました。
さて、競馬で1年前のこととなると、はるか昔のように感じるものではありますが、2022年の頭から話題になったことがありました。それは、前年末のホープフルS以来、重賞で1番人気が負け続けたことです。
ようやくストップしたのは2月20日の小倉大賞典。アリーヴォが勝って、不名誉な重賞1番人気の連敗記録を19で止めました。
では、その後の重賞1番人気はどうだったのでしょうか。実は、連敗ストップ後も低空飛行が続き、最終的に129戦26勝、勝率20.2%、単勝回収値57という成績(平地重賞のみ。以下同)に終わりました。
年初の19連敗以外にも、4月17日のアンタレスSから5月8日のNHKマイルCにかけて10連敗、6月19日のマーメイドSから8月7日のレパードSにかけて15連敗、11月5日のファンタジーSから11月26日の京都2歳Sにかけて11 連敗と、平地重賞の1番人気は都合4回も10連敗以上を喫しています。
不調の理由はいったい何だったのでしょう。22年になると、競馬場への入場 制限が徐々に解除され、ファンの歓声が戻ってきました。これが影響していると 、ヽう分析を何かで読んだことがあります(媒体は忘れました。すみません)。つ まり、無観客競馬で結果を出して人気を背負うようになった馬が、有観客競馬で は実力を発揮できずに敗退している、という構図です。
確かにそういう一面もありそうです。ただし、サラブレッドの気持ちを知る術がない以上、仮に事実だとしても検証のしようがありません。そうかもしれない し、そうではないかもしれない。それ以上のことは言えません。
我々A-10解析班は、あくまでデータに根拠を求めたいと思います。
過去5年(18〜22年)重賞1番人気は「18年:131戦47勝、勝率35.9%」「19年:129戦43勝、勝率33.3%」「20年:129戦42勝、勝率32.6%」「21年:129戦32勝、勝率24.8%」「22年:129戦26勝、勝率20.2%」と推移しています。
また、この5年の通算成績は647戦190勝、勝率29.4%となります。さらに5 年を遡って過去10年(13〜22年)で計算すると1279戦372勝、勝率29.1%です。
あるいは、コロナ禍の影響がなかった直近5年(15〜19年)だと642戦200勝、 勝率31.2%。同10年(1〇〜19年)では1263戦380勝、勝率30.1%となります。
つまり、1年単位ではブレがあっても、5~10年の期間があれば重賞1番人 気は勝率30%前後に収束するもの、と考えていいのではないでしょうか。
これを踏まえて前述した年別の数字を改めて確認すると、18—20年の重賞1 番人気はちょっと勝ちすぎでしょう。そのため本来の数字(勝率30%前後)に 戻ろうとする力が働き、21年や22年の不調は当然予想できた、という見方もできます。
いろいろと述べてきましたが、言いたいことはふたつあります。
ひとつは、人間はすぐに忘れてしまうということです。重賞1番人気の年間勝率20.2%はけっこうなインパクトのある数字です。でも、1年のはじめにはあれだけ話題になった重賞1番人気というテーマそのものが、1年の終わりになると 忘れ去られ、特に注目されることもありませんでした。
もうひとつは、人間は理由を欲しがるものだということです。ある現象が起こって、その理由がわからないのはなんだか居心地が悪い。だから、もっともらしい説明が出てくるとすっかり納得してしまう。
次から次へと新しい情報が現れては消えていく現代社会。とても全部は覚えきれません。少し前のことを忘れてしまうのも無理はないでしょう。また、もはや1年先、半年先の未来さえ見通せない時代です。つかの間の安心を求めて真偽不明の情報に飛びついたとしても、あまり責められない気もします。
ただ、ギャンブルにおいて、そうした姿勢では勝てないと言わざる,をえません。ことに競馬は昔から記憶のスポーツと言います。すべての事柄を覚えるのは難しくても、過去の出来事が蓄積されたデータを参考にすることは可能です。 本書では「コース別で狙うべき種牡馬、厩舎、騎手」「競馬場別で狙うべき馬主」を紹介していきます。レース数が多く、集計期間内に統計が収束しやすいコースでは長期的に安定したデータを。レース数が少なく、偏りが生まれやすいコース では、いま波に乗っているデータを。従来通りの一貫した方針のもと、当解析班の誇る精鋭たちが“勝てるデータ”を厳選しました。
また1年、本書とともに競馬を楽しんでくださることを、切に願っております。
2023年1月
A-10解析班
A-10解析班
超一流大学出身の馬券師集団。必勝法の開発に余念がなく、各種データを解析、さまざまな馬券術を考案している。平成8年にはA-10オッズ解析班として名著 『これでダメなら馬券は買うな!』(ブックマン)を出版。インサイダー情報による過剰投票の実態にメスを入れた。その後も、『血統ピタリ!この父で黒字 だ!!』などのヒットを飛ばし、平成20年に『この父このテキこの鞍上で稼ごう!』 を発表。世の競馬ファンからの絶大な支持を集め、シリーズ化された。本書がシリーズ13作目となる。
なお、A-10とは「快楽を通じて人を動機づける脳内の神経系」の名称である。
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現在、整備工事が行なわれており、
2023年3月まで開催は休止になり
ます。