声でつながる開運人生

はじめに

　本書は、この本を手にしたあなたが笑顔になれるように、そして、一瞬で幸せな一歩を踏み出せるように、そう願って、ここで出会ったあなたにラブレタ－を書くようなつもりで書きました。あなたに幸せになって欲しい。それがいちばんの願いです。

　過去に経験した辛いことや悲しいこと、腹立たしいこと、到底許せないこと、人にはいろいろありますよね。今までを振り返ると、私もいろいろありました。
　でも、今はそんな過去があったからこそ今があると思えて、私も一つひとつの過去に感謝しています。

　私のメンター、ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久さんに教えていただいた言葉で「点々連なり線となす、線々並びて面となす、面々重なりて、体となす」ということばがあります。これは形づくるものは、すべてひとつの点が起点となり、その点の重なりによって成り立つものだという教えです。だから、点と点はあるベくしてあった、必要な点でであるというふうに解釈しています。その言葉を聞いて、すべて無駄なことはない、と心 から思うようになりました。

　怪我や病気、スランプ、そういったことさえ、ひょっとしたら何か気づきにつながって、今の自分を逞しくしているように思えます。逞しくなっただけでなく、きっと同じような立場の人に思いを寄せることもできるようになって、やさしさに深みが増したのではないでしようか。

　量子力学の観点でいえば、あなたと私はつながっています。広い意味では私たちは海と空、自然ともつながっています。生き方は、思いひとつで変わっていくものです。だから、暗いどんよりした気持ちで生きるより、毎日がうれしい、楽しい、わくわくすると思いながら生きることをおすすめします。

　能天気、と言われるかもしれませんが、いつも笑顔でいると、遺伝子レベルで体が元気になります。笑顔で、明るい人は周囲に与える影響も大きく、ただ、そこにいるだけでお日様のようにみんなの心をあたたかくします。

　だから、天真爛漫に生きましよう。私はよく家族に「本当に天真爛漫だね」とか「毎日、鼻歌、歌って楽しそうだね」と言われます。そう言いながら、家族もにこにこです。私は家でも外でも変わりません。いつも幸せなのでつい鼻歌がロをついて出てくるのですが、人並みに辛いことや悲しいことも日々起こります。

　それでも、私が決めていることは決して泣き言を言わないということです。わぁ、いつも無理してるんだね、と思いましたか。いえ、実は、泣き言を言わないほうが気持ちが 「楽」なのです。私にとって気楽な選択をしています。それは、泣き言をいうと、周囲を心配させたり、悲しい気持ちに巻き込んだり、場を沈ませたり、いいことは起きません。

　大切な人たちを悲しませたり、落ち込ませたりしたくないので、基本的には自分で対処し、気持ちを消化し、解決していきます。泣き言を言わなければ、脳はすぐに「どうすればいいか」自然と解決策を探し、導き出してくれるものです。

　どんな時も、基本的には明るく笑顔で困難を跳ね返します。何が起こっても、転んで怪我をしても、置き引きにあっても、まずは「ありがとう!!!」と思わず叫びます。周囲の人はポカンとしています。頭を打っておかしくなったのか、と思われているかもしれません。でも、なぜ、「ありがとう」なのか。それは本来、有難し、有るのが難しいことだ から。何か信じられないことが起きた時には、まさに理に適っている言葉なのです。

　そんなわけで、私の「天真爛漫」は筋金入り。周囲の人も巻き込んで、みんなを幸せにしていきたいと思っています。能天気や単なるポジティブ思考ではなく、理に適った方法で、人も自分も幸せにします。そして、そんな明るい生き方をしていると、それ、いいね！ と真似をしてくれる人が出てきます。真似して欲しいと思っているので、うれしい。大歓迎です。

　たったひとりの笑顔で周囲の空気が変わっていきます。そんなこと、ムリムリ、ひとりでは何も変えられないよ、と思いますか。そんなの、大海に一滴の水を落とすようなものだと思いますか。

　いえ、あなたを取り囲むコミュニティーの輪が小さければ、効果は大きい。輪が大きくても影響力のある人なら、なおさら効果的です。家庭、会社、コミュニティー、組織、どこにいても、あなたが起点となり、明るい輪を広げていくことができます。だから、私もいつも明るさの「起点」を創り出すようにしています。

　人も自分も幸せに開運する方法を実体験に基づいて書きました。特に、声でつながる 『音声配信メディアClubhouse (クラブハウス)』で聴いた開運人生を紹介しています。まずはこの本を読んで、新しい扉を開いてください。これは私からあなたへのラブレタ－、あなたのお役に立てればうれしいです。
　執筆を終えた自宅のリビングにて。

2022年11月30日 　　　　　　　　　　　　　　　　福満景子

♦著者略歴

福満景子(ふくみつけいこ)

フリーアナウンサー／人財育成コンサルタント
鹿児島県出身。新卒で銀行勤務後、NHKキャスターへ転身、テレビ・ラジオなど各メディアで活動。40代前半で『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司著/あさ出版)に衝撃を受け、大学院の坂本研究室へ。そこで「人を大切にする経営」を軸に企業研究と視察および、多業種の経営者の取材に携わる。坂本光司氏と坂本研究室の共著で書籍『「日本でいちばん大切にしたい会社がわかる」100の指標』(朝日新書)、 『幸せな職場のつくり方〜障がい者雇用で輝く52の物語〜』(ラグーナ出版)、『日本でいちばん社員のやる気が上がる会社一家族も喜ぶ福利厚生100』(ちくま新書)の制作に関わる。現在はアナウンサー業に加え、講演・研修・個人レッスンを行っている。 講座内容は「好感度がアップする話し方講座」「人に好かれるコミュニケーション講座」 「信頼される話し方講座」「オンラインで伝わる話し方講座」といった話し方・コミュニケーション講座以外にも、「人を大切にするおもてなし講座」「信頼されるビジネスマナー講座」など多岐にわたる。出雲観光大使。

■著書『声でつながる開運人生』(ごま書房新社)
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はじめに

序章　なぜクラブハウスが爆発的な人気を呼んだか

なぜクラブハウスが爆発的な人気を呼んだか

第１章　声と言葉が導く魔法
～北原照久が語るクラブハウスの魅力～

北原照久さんのプロフィール
北原照久&福満景子 クラブハウスの魅力を語る

第２章　芸能人や著名人も訪れるクラブハウス

クラブハウスの人気チヤャネル
(1)　毎晩訪れる語りの名手俳優でタレントの山田雅人さん
(2)　クラブハウスに響く生歌 シンガーソングライター中村あゆみさん
(3)　紅白出場の夢を語る 歌手で俳優のケニー大倉
(4)　クラブハウスの人気者　武田双雲さん、のぶみさん
(5)　ガーナを救う！美術家の長坂真護さん
(6)　言葉の力を訴える！作詞家の売野雅勇さん
(7)　人を癒やし、救う歌「ジュピター」　作詞家の吉元由美さん
(8)　豊かな人生をおくる　作家の本田健さん
(9)　「テルズバー」のレギュラー元プロ野球選手　若菜嘉晴さん
(10)　うれしい言葉の種まき　村上信夫さん

第３章　クラブハウスで実現したステキな出会い

(1)　がんと闘うギタリスト 中村敦さん
(2)　夢を叶え、鎌倉に博物館をつくった男 土橋正臣さん
(3)　開運納豆をつくった納豆職人 菊池啓司さん
(4)　クラブハウスはラィブハウス!?　3人のシンガ－
(5)　「テルズバー」の愉快な仲間たち 岩田一直さん、Mamiさん

第４章　ことばで開運人生

私は一体何者か
「ピンチはチャンス」
念ずれば花ひらく
一通の招待状が届く
声でつながる安心感
転機が成長のきっかけになる
コラム　大丈夫！あなたは運がいい！

第５章　クラブハウスには「声の力」がある

好きなことに出会う場所
ひとりで映画館に足を運ぶ
クラブハウスは、とっておきの「ひとり時間」
朝活で、仕事の前にエンジン全開
クラブハウスは最高のおもちゃ
コラム　

終章　開運コミュニケーション

自分の誕生日には、母親に感謝を伝え花束を贈る
病気の時こそ、明るく前向きに
安心安全な場づくり
聞き手はニュートラル
開運コミュニケーション