ハンデ戦は儲かってたまらん！

まえがき

  皆さんも同じだろうと思うが、これまで僕もハンデ戦が苦手で、ほぼ「見」してきた。Win5もハンデ戦で躓くことが結構あり、5レース中に2レースもハンデ戦が組み込まれている日には戦意を喪失。馬券の購入を見送ることがほとんどだった。

　ある夜、競馬関係のツイッタ－を見ていたら、
「ハンデ戦の負担重量の付け方には決まりがある」
という一文が目に飛び込んできた。
「おや」と思った。そのツイｯタ－は素人のものではない。信頼できる“競馬の達人”クの発言で、とてもスルーする気にはなれない。というか、彼と同じくらい長い競馬歴を持つ自分が、そんな決まりがあることを知らなかったことに驚き、それを知らずにハンデ戦で苦労してきたことがアホらしくなった。
　本当に決まりがあるのなら、ハンデ戦も別定戦と違わないことになる。1着になった重賞のグレードによって1kgか2kgあるいは3kgが基礎重量に加えられるグレード別定戦や、収得賞金額により加増される賞金別定戦と同じアプローチで攻略できる。早速、検索をかけた。
　でも、ハンデ戦における斤量のルールなど、どこにも明記されていない。ほかの人は知っているのだろうかと思い競馬仲間にLINEしても、「それは聞いたことがない」「そんなのないでしょ？」と いう。そりゃそうだろう。僕も40年以上競馬をやってきて初耳なのだから。

「ハンデ戦の負担重量の付け方には決まりがある」
　では、これは嘘なのか？
　いや、嘘ではないだろう。ツイッタ－に書き込んだ彼には、それが見えているのだ。ハンデキャッパーが行う机上の計算方法を、彼は解き明かしているのだ。

　知りたい。僕も識りたい。
　俄然、やる気に火がついた(まだ馬券に活かせる要素があったなんて、逆に嬉しい！)。

　本書は、その屈辱の夜中から始めた「ハンデ戦の決まりの解明」と、そのルール(のようなもの) を逆手にとった「ハンデ戦へのアプローチ法」、そして一番大事な「ハンデ戦における儲かる馬券の買い方」を紹介したものである。
　大幅プラスにするための券種は3連単がメィンで、狙う配当のレンジは10万馬券から100万馬券。ひと桁の万馬券は獲りにいかない。
　もちろん、win5に活かせるように、1着になる馬の浮かび上がらせ方に対しては特に注力している。

第二のじゃいは、君だ。

2022 (令和4)年11月19日
本書が単行本37冊めのステルス佐藤

第１章
八ンデ戦の真実 〜その仕組みと攻略法〜

第２章
正しい負担重量=適正重量の求め方

第３章
ハンデと適正重量の「差」を利用した予想手順

第４章
芝短距離1200m & 1400m特別講座

第５章
センスを問われる3歳GⅢラジオNIKKEI賞