霊界が教えてくれる この世で幸福になる方法

まえがき

　私は物心ついたころから人とは違う感覚を持っていました。幼稚園のときに、いつも一緒に遊んでいるお友達に、園庭の隅に置かれた遊具を指差して、
「あそこで遊んではダメだよ、怪我をして泣いちゃうよ」
と、何気なくそう話しかけていたそうです。その会話を聞いていた先生から、
「そんなこと言わないのよ」
と注意され、そのことを親に伝えられて、親からも叱られた記憶があります。
「悪い出来事を口にすると、悪い出来事を呼び寄せてしまうことがあるから良くありません。人の嫌がるようなことを言ってはいけません」
という趣旨でした。でも、しばらくするとお友達はその遊具で遊んでいて大怪我をしてしまいました。

　小学生になって新学期でクラス替えをしたときに、担任の先生は教室の席順をあみだくじで決めると言いました。このくじの結果、私は大好きな女の子と隣同士の席になると感じていました。しかし、結果は違いました。私の名前から引かれたあみだくじの線が、好きな女の子とつながる寸前で、先生が分からないように棒を1本継ぎ足して、その子の隣に線を落とした のです。私は、しばしば先生の本音を言い当てていたので、先生からうとまれていました。
　大学生になったときに、友人に彼女ができて、その子を紹介されました。とてもかわいらしいお嬢さんでしたが、私にはその子がほかの男性とデ－卜をしている場面が頭に浮かんでいました。私はさりげなく気の多い彼女に注意するように友人に話しました。しかし、そのことをきっかけにして友人との関係は悪くなり、離れてしまいました。

　子供のころから学生時代までの私は、自分の持つほかの人とは違う感覚を完全に持て余していました。この感覚を持っていたことで、自分では良かれと思って言ったことで人間関係を悪くしていたのです。
　ただ、そんな嫌な経験を続けながら、大人になるにつれてこの感覚の実態や生かし方が少しずつ分かるようになっていきました。師匠もなくテキストもない中で、数えきれない試行錯誤を繰り返し、実体験を積み上げていきました。
　そして普段、目に見えていない世界がどのような広がりを見せて、どのように成り立っているのか、体系的に理解できるようになっていきました。それと共に自分の感覚を人の役に立つように生かす術も学びました。
　そうなってくると、たくさんの人が私に自分の未来を尋ねてくるようになりました。私は皆さんの全ての質問に対して、自分が感じたままに率直に回答し続けていきました。

　やがてテレビ局からは、「未解決事件を私の能力を使って解決してほしい」と依頼されるようになりました。TBSの番組の中では、記憶喪失で自分の氏名や職業・住まいの住所も分からずに、24年間も施設に収容された老人を何の手掛かりもない中で探り当てました。
　そして気が付けば、私が皆さんの未来について回答するようになってから、約40年が経過していました。この間に延べにすると5万8千人の悩みや相談に答え続けてきました。
　そして私の試行錯誤や実体験に、この皆さんの体験が加わったことで、霊界の構成や魂の仕組みが理解できるようになったのです。
　その結果、今までまことしやかに伝えられてきた霊の世界に、大きな誤りや勘違いがあることが分かりました。霊界は確かに存在しています。しかし死後、私たちに苦痛や恐怖を与えるものではありません。地獄という 考え方は、私たちが正しく生きるための戒めとして存在していますが、死後に血の池地獄や針の山を歩かされることはないのです。
　霊界を正しく知ることで、今の人生をより良く生きるヒントをつかむことができます。本書は何かの宗教的な教義や古くから伝承されてきた説話に基づくものではありません。全ては私と私が関係した多くの皆さんの実 体験から導き出した答えです。
　本書を読むことが、今生きている皆さんの人生の一助になることを切にお祈りいたします。

著者紹介

SHUN (シュン)

1960年8月19日生まれ。神奈川県横浜市出身。幼少期から数々の神秘体験を経験して未来を言い当ててきたが、それが大人との軋櫟を生み、度々、精神科の治療・観察を受けることになる。大学時代に友人・知人やその親族からの依頼で霊視鑑定をスタート。社会人となってからは、当時、スピリチュアル先進国だったロシア・ウラジオストック、ハバロフスクに居住。 ロシア人超能力者との親交を深めた。2003年以降、ホームページを公開して霊能者としての活動を本格化させる。本書が初の著書である。

■霊視SHUNあなたの過去と未来を見通します

http://www.mars-£com/index.html

■霊能者SHUNの真実の心霊秘話

https://ameblo.jp/mars-shun/

 

序章
地球の誕生と人類の出現

地球は人類が生きていくための舞台として誕生した
人類の起源が地球ではない証拠の発見!?

第一章
霊界の存在とその仕組み

人間の体は魂の入れ物
カルマって何？
持って生まれたカルマが人生に与える影響
死んだらどうなる？
自殺に見えても実は違うものがある
殺人犯がその被害者から受ける念のすごさ
徳を積むということ
前世の記憶
霊界には時間や空間という感覚がない
霊を感じるか否かは波長次第
霊界の景色
寿命の長さに意味はない。ただ生き抜くのみ

第二章
人の縁の不思議

赤い糸による出会い
結婚相手には不向きな出会い方
赤い糸の相手を拒否した女性の悲劇
恋愛や結婚生活を継続するための三つの条件
不倫を肯定できない理由
霊的視点から見る子供の虐待
子供ができない夫婦へ
水子の霊は怖いのか？

第三章
心霊スポットが危険な理由

心霊スポット❶　航空機事故現場
心霊スポット❷　火災現場
心霊スポット❸　震災跡地
心霊スポット❹　戦災跡地
心霊スポット❺　神社・仏閣
心霊スポット❻　水のある場所　
心霊スポット❼　病院・刑場跡・墓地・観光地

第四章
霊障は理不尽なもの

生霊は意図して飛ばすことができない
生霊を飛はす人の幸せを願う
人を恨み憎み続けると自分の魂は消滅する
運悪く不浄霊と波長が合うことがある
三つの体
病気のときほど霊感は呀える
霊障か否かの見極め方
霊道は避けるが吉

第五章
先祖と私たち

守護霊は人生を良くしてくれる存在ではない
お墓やお仏壇が必要な理由
先祖供養はいつまで必要？
施餓鬼の効力

第六章
この世の上手な過ごし方

パワ—スポットの見つけ方
人もパワ—スポットになる
社徳のある会社に勤めて幸せになる
気持ちを切り替えて運を引き寄せる
詐欺被害は1分の確認作業で防げる
怪しい霊能者の見分け方
人生の帳尻は必ず合う
何かを得ようとする人生は幸せではない
祈りのパワーは絶大

あとがき