正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
[中学受験]のトリセツ “親子力”で志望校に合格!
【はじめにより】
さて、中学受験において私たち講師にとっては常識であることが、保護者様に共有されていないケースが多いように感じます。
例えば、塾で扱うテキストについてです。後ほど詳しく記述することになりますが、テキストに載っている問題すべてを消化する必要はありません。
私が担当する国語を例に挙げれば、サピックスのテキストにも予習シリーズにも(特に 予習シリーズですが)「超」が付くほどの難問があります。ごく一部のずば抜けた天才を 除いて、そのような問題に取り組む必要はありません。
現在の中学入試国語においては、そのような難問で得点する力はあまり重視されておらず、むしろ易しめの問題で落とさない力こそが求められています。
中学受験において、保護者様の影響力は非常に大きなものです。
ですから、保護者様に向けて、正しい情報・正しい戦略を伝える本、つまり「中学受験についての取扱説明書=トリセツ」を企画した次第です。それによって、中学受験生の合格に寄与できればと思っております。
ただし、私は国語指導にのみ特化した講師です。しかも、大学受験との二足の草鞋で生活しているものですから、中学受験で詳しいのは入試問題だけです。
その私だけではどうしても情報に偏りが出てしまいます。そこで東京出版編集部の香山泰祐先生、元早稲田アカデミー講師の中尾憲吾先生のご協力を仰ぎ、本書を完成させた次第です。
香山先生は「中学への算数」で有名な東京出版で現在も編集・原稿執筆を担当されておいでです。また、昨年まで教室現場で直接生徒と触れ合っていた先生です。私もZ会の中学部門で何年か一緒に生徒を見ておりましたが、生徒に必要なものを確実に提供してくれる人気算数科講師でした。
中尾先生は、早稲田アカデミーで社員の立場から四教科すべてをにらみながら指導されておいででした。現在も大手塾で教鞭を執りながら家庭教師もされている、人気と実力を兼ね備えた先生です。
両先生のお力添えもあり、中学受験の戦略を立てるのに十分な情報を掲載できたかと思います。また、中学受験の最前線にいる三人が本音で語っておりますので、刺激的な書籍になりました。ご期待ください。
2020年7月
<著者プロフィール>
長島康二(ながしまこうじ)
学生時代の5年間はSAPIX小学部で国語科講師として活躍。若干19歳で志望校別対策講座SS特訓の担当講師に抜擢され、開成中学などの対策を行う。その後8年間にわたり、栄光ゼミナールの麻布対策講座を担当し、現在は自身が代表を務める読解ラボ東京で、授業だけでなく講座開発や後進の育成も行っている。
[トリセツ]小学4年からの通塾でよい
[トリセツ]成績の良い子の共通点は処理能力
[トリセツ]小学5年からの通塾はすすめられない
[トリセツ]なぜ大手の集団指導塾をすすめるか
[トリセツ]セカンドオピニオンとして個別指導塾を活用
第2章 [スケジュ-ルのトリセツ]各学年における、週間スケジュール
[トリセツ]学年を問わず意識したいこと
①固定された予定を中心に組む
②科目ごとの学習時間を分散させる
③バッファ(余裕)をつくる
[トリセツ]4年生で意識したいこと
①学習習慣をつける
②マルつけを丁寧にする
③用事があっても勉強時間は確保する
[トリセツ]5年生で意識したいこと
①予定を組み立て直す
②習い事を整理する
③睡眠時間を削らない
[トリセツ] 6年生で意識したいこと
①土日は「たくさん勉強する日」
②気分転換の時間をつくる
第3章 小学4年生における算数学習の[トリセツ]
[トリセツ]その0、計算力をつけるべき学年
[トリセツ]その一、計算力をどうやって身につけるのか
[トリセツ]その二、計算力を身につけたかの確認と対処法
[トリセツ]その三、小4における保護者の役割
[トリセツ]その四、小4でも解ける(ように見える)入試問題(計算問題)
第4章 小学5年生における算数学習の[トリセツ]
[トリセツ]その0、保護者が知るべき小5の学習の流れ
[トリセツ]その一、中学入試で方程式を使ってよいか?
[トリセツ]その二、子どもの習熟度を保護者はどうチェックするか
・まずはテストの内容と出来を知る
・模試などの偏差値別の復習を
[トリセツ]その三、算数で重要な単元は?乱高下する模試の偏差値に一喜一憂しない
・図形と比
・数と規則性、場合の数
[トリセツ]その四、復習などの教材をどのようにすべきか
[トリセツ]その五、小5でも解ける入試問題(図形)(受験校の傾向をみる)
第5章 小学6年生における算数学習の[トリセツ]
☆前期のポイント
[トリセツ]その0、保護者が知るべき小6前半の学習の流れ
[トリセツ]その一、算数が苦手な子や普通の子は、苦手分野をはっきりさせて、集中してやるべし
[トリセツ]その二、算数が得意な子は、難問の問題集をやるべし
[トリセツ]その三、この時期の模試は、分野別の復習材料にせよ
[トリセツ]その四、小6前半で扱う入試問題(典型問題のオンパレード)
☆後期のポイント
[トリセツ]その0、保護者が知るべき小6後半の学習の流れ
[トリセツ]その一、算数が苦手な子は、第一志望・第二志望の出題分野をはっきりさせて、そこのみを集中してやるべし(合格最低点マイナス15)点を目標に
[トリセツ]その二、算数が普通な子は、時間との闘いを克服せよ
[トリセツ]その三、算数が得意な子は、時間の感覚をつかみながら、いつものぺースで勉強すべし
[トリセツ]その四、小6後半で子どもが意識する 志望校の出題傾向(を保護者も知ろう)
第6章 入試直前期の[トリセツ]
[トリセツ]❶過去問は「適応」するために解く
[トリセツ]❷過去問は9月から始める
[トリセツ]❸どの学校の問題をどれぐらい解くべきか
[トリセツ]❹どんな順番で解くベき力
[トリセツ]❺過去問演習の取り組み方
①問題用紙・解答用紙ともに、断裁するかコピ—する
②制限時間と無制限で解く
③問題と答案を振り返る
④毎週取り組む
⑤過去問を解きつくしたら?
[トリセツ]❻直前期の注意点
①模試の偏差値より過去問
②塾も学校も休まない
③安全な「事前校」を1校受ける
第7章 志望校選びの[トリセツ]
[トリセツ]第一志望は子どもが選ぶ
[トリセツ]「通いたい学校」と「通ってもいい学校」
[トリセツ]偏差値の見方と併願校のプランニング
[トリセツ]ケーススタディ
<ケース1> 偏差値60男子 男子校志望 第一志望:海城
<ケース2> 偏差値60女子 女子校志望 第一志望:鷗友
<ケース3> 偏差値55男子 付属校志望 第一志望:明大中野
<ケース4> 偏差値50女子 女子校志望 第一志望:大妻
第8章 [国語のトリセツ]最新入試問題に見る受験国語の本質
平均点を下げるための高難度問題
<設問> <解説>
特集:有名中学校特別インタビュー
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