新版“お金が貯まる”不動産活用の秘訣

　私はこれまで30年間不動産に関わり、多くの資産家の方を中心に、2千名以上のお客様とお会いしました。そして、所有される不動産の整理や有効活用、空室対策、相続時のコンサルティングを手掛けてきました。

　その経験の中から言えることは、この5年間で、「不動産」で困っているお客様がさらに増えているということです。

「土地はあるがお金が貯まらない」

「相続対策をしたいが何から手を付けて良いかわからない」

「空室が多く老朽化したアパートをどうしたら良いか」

「賃貸マンション・アパートは持っているので他の活用法はないか」

「息子に賃貸経営を引き継がせたいが嫌がられている」　

　本書では、この不動産に関する問題を解決するための専門的な方法をできる限り分かりやすく、現在お困りの不動産保有者様にお伝えしたく執筆しています。トラブルを防止し、円満解決のお役に立つように、基礎知識や注意点等を成功事例に交えて紹介していきたいと思います。

著者略歴

 

西島　昭（にしじま　あきら）

株式会社市萬 代表取締役

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、JSHI公認ホームインスペクター

1965年兵庫県生まれ。関西大学工学部卒業後、株式会社リクルートに入社。

1999年、不動産に関する問題解決に特化したコンサルティングを行う株式会社市萬を東京都世田谷区用賀に設立。金融機関からの顧客紹介によるビジネスモデルを築く。

不動産有効活用、貸宅地の権利調整、相続対策、資産・事業の継承、賃貸不動産の運営管理、不動産売買の仲介等など、総合的な不動産コンサルティング事業を展開。

著作として「築20年超えのアパート・マンションを満室にする秘訣」（ごま書房新社）がある。

・株式会社市萬　http://www.ichiman.co.jp　

※セミナー・講師依頼もこちらへ

 

須田　大佑（すだ　だいすけ）

株式会社市萬コンサルティング事業部所属。土地活用プランナー、宅地建物取引士、二級建築士、賃貸不動産経営管理士。

1988年埼玉県生まれ。東京大学工学部建築学科修士課程卒。大手財閥系不動産会社で事業用不動産の経営サポート業務を経験後、株式会社市萬に入社。複数の不動産を保有する資産家の担当として、大手企業で学んだ金融、税務、建築、不動産分野の知識と経験を活かして、資産活用やキャッシュフロー改善業務、相続対策業務を行う。

 

谷口　盛二（たにぐち　せいじ）

株式会社市萬 パートナー税理士

税理士、宅地建物取引士試験合格、FP技能検定2級、補佐人研修修了。

1972年東京都生まれ。東洋大学卒（東洋大学修士過程修了）。税理士登録後、税理士事務所勤務にて経験を積み、2007年に谷口盛二税理士事務所設立。2013年より株式会社市萬のパートナー税理士となる。特に不動産に関わる資産税を中心とした問題解決を得意としている。

著作として『“お金が貯まる”不動産活用の秘訣』（ごま書房新社）ほか。

巻頭カラー　著者（株式会社市萬）による不動産活用実績

新章　アパートを建てるだけでうまくいった時代の終わり

1 不動産環境の変化
2 それでも旧態依然とした営業を続ける建築・不動産業界 　
・新しく建てる場合 〜アパート営業の実態と土地活用〜 　
・既に持っている場合 〜アパート管理の実態〜
3 時代に合った有効活用とは 　
・まずは資産の状況把握と問題点の洗い出し
4 2つの観点から活用法を検討 　
★コラム　借入をしても相続税が減らない？

不動産経営のプロフェッショナルたちによる
「プロだから知る！　損をしない不動産・土地活用の秘訣」 座談会
不動産経営全般 西島 昭 氏／土地活用 須田 大佑 氏／税務 谷口 盛二 氏


１章　不動産活用とお金の切っても切れない関係

1 不動産活用とは？
2 「お金が貯まる」理由はキャッシュフローの良さ
3 キャッシュフローの重要性
4 キャッシュフローと豊かな人生 　
★コラム　アパート・マンションの入居率を確認してみましょう
5 持っているだけではマイナス 　
・土地の保有コスト 　
・意外にかかる建物修繕コスト 　
・税金も上昇傾向 　
☆税理士のワンポイント　
不動産評価額と実勢価格の差に注意
6 金融機関との上手な付き合い方 　
・融資は長い期間に 　
・資産内容を良くして最優遇金利を 　
・古い建物に融資を受けるために 　
・信頼関係構築は情報の積極開示を 　
★コラム　上手な借入で経営安定化！
7 不動産保有者の原状 　
・不動産保有者の分類　〜資産と収入〜 　
・土地オーナーの悩み1　減らせない 　
・土地オーナーの悩み2　相談できない　相談できる人がいない
コラム　『お金が貯まる不動産活用の秘訣』読者成功事例①


２章　不動産の収益力を上げるには

不動産の種類別対策 　
ケース①　使わなくなった古い自宅を活用 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース②　昭和51年築の木造アパートを建替えずに再生 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース③　商業ビルのローコスト再生 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース④　バブル期建築賃貸マンションのキャッシュフロー改善 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース⑤（パターン1）広大な遊休地の活用 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース⑤（パターン2）小規模地の最大有効活用 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース⑤（パターン3）1600㎡超の空き地を借入ゼロで活用 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース⑥　接道1・8m　建て替え不可の土地 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース⑦　旧法借地権の底地を効率よく優良資産化 　　
☆税理士のワンポイント 　
ケース⑧　共有マンションの兄弟トラブル円満解決 　　
☆税理士のワンポイント
コラム　『お金が貯まる不動産活用の秘訣』読者成功事例②


３章　次世代に不動産を安心して引継ぐために

1 資産規模別活用対策 　
パターン①　不動産資産総額1億円　親の家を引き継ぐ人 　　
☆税理士のワンポイント 　
パターン②　不動産資産総額10億円　アパート、駐車場等を複数所有する人 　　
☆税理士のワンポイント 　
パターン③　不動産資産30億円　畑、アパート、ビル、駐車場等を所有する人 　　
☆税理士のワンポイント
2 10億円、30億円の不動産資産を保有される方に不可欠な事前対策
3 相続税対策と相続対策は違う 　　
☆税理士のワンポイント
4 相続対策 　
ステップ1　「分割」分けるための事前対策 　
ステップ2　「納税」納税対策に必要なのは現金 　
ステップ3　節税対策 　
将来の相続が負の資産！？
5 揉め事解決・事前予防は親の仕事
6 これから、親の財産を引き継ぐ予定の方へ
コラム　『お金が貯まる不動産活用の秘訣』読者成功事例③