正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
脱アセチルとヘルペス対策で片頭痛が消えた!
NEO AGING
片頭痛の知られざる真実 ――
そこにはヘルペスウイルズとの闘いがあった!
プロロ-グ
本書の執筆を私に決意させたのは、知り合いが3年ほど前に体調を崩し、そのあと、見る見るうちに具合が悪くなっていく姿を目の当たりにしたことが大きい。
彼女は何度も病院に通い、いくつかの診断を受けて、処方された薬を服用していたのだが、一向によくなる気配がなかった。私は見るに見かね、医師としては専門外かもしれないが、助け船を出した。手を差し伸べざるを得ない状況に彼女は陥っていたのだ。
その経緯を以下に示す。
♦症例呈示(A・Oさん46歳女性)
【既往歴】
中学生のころより片頭痛を患う。頭痛発作時の吐き気、頭部拍動感、目の奥の痛み、視野にキラキラとしたものが見え(閃輝暗点)、ひどいときにはおう吐が出現。
自身でも片頭痛であろうと自覚していたが、特段の専門治療は受けずに、頭痛発作時には市販の消炎鎮痛薬で対処していた。以後、症状は継続していた。
【現病歴】
◉2018年5月 喉に違和感、確定診断は記憶にないが、副腎皮質ホルモン剤を処方される。
◉2018年12月下旬 帯状疱疹と診断。右耳裏の激しい痒み、右腕右手のピリピリとした痛み、発疹が出現。
◉2019年1月 帯状疱疹後疼痛の可能性ありと診断。痺れが右半身に広がり、痛みもある。痺れや痛みがどんどん増していく。癒えるのを待つしかないとの話。
◉2019年5月 血液検査で自己抗体が検出され、膠原病のSLE、ならびにシェグレン症候群と診断。鎮痛剤などを処方される。
◉2019 年 9 〜12月 便秘症状、排尿困難症状が出現。
◉2020年1月ごろ 下肢の脱力、足から力が抜けていく感覚。
◉2020年1月末 脊髄炎と診断。入院。副腎皮質ホルモン剤のパルス療法、血漿交換、副腎皮質ホルモン(プレドニン60mgの内服)から開始、ほか鎮痛剤など一般薬処方あり。
◉2020年4月から 免疫抑制剤(イムラン)処方追加、プレドニン9mgまで減量継続。
◉2021年8月ごろ 大腿骨頭壊死と診断。
さて、この症例呈示をご覧になって、どのような疾患、状況を想像されるだろう。
片頭痛?帯状疱疹?それとも膠原病?脊髄炎?上肢・下半身麻痺?副腎皮質ホルモンによる大腿骨頭壊死?
少しヒントを出してみよう。
2019年秋ごろから始まった下肢・神経麻痺症状が、その後徐々に悪化。脊髄炎との診断を受けて、強力な治療にまで進展するも、麻痺症状の改善は認められない。
そこに、ある転機が訪れる。
2021年3月より、筆者が運営する医療機関にて、ヒトゲノムDNAとともに構成されるヒストンタンパクの「脱アセチル化」を目的としたエピゲノム治療を開始。投与したのは医家専用の NAD依存性ヒストン脱アセチル化酵素誘導剤、一般名『脱アセチルNMN (商品名は伏せる)』。当該製品を毎朝食前に300mgの経口投与を行う。
服用後より上肢・下肢麻痺の改善はかなり良好で、4月には多少の補助は必要とするものの自立歩行、簡単なデスクワークが可能となる。6月にはさらに改善。自己抗体の出現にて診断されていた膠原病症状はなし。一般的な診療において、日常生活動作は非常に良好に改善。当初より 発生した上肢・下肢の麻痺症状はおおかた消失。片頭痛症状もすべて消失。
ヒストン脱アセチル化によるエピゲノム治療が非常に奏功した症例である(しかし、長期にわたった副腎皮質ホルモン剤の大量投与による副作用で、太もも・大腿骨頭部の壊死が発生。現在、かかりつけ病院でも併せて加療中)。
♦確定診断・経過
①水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症による片頭痛、ならびに帯状疱疹。
②水痘.帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症による脊髄炎、末梢神経炎。
③自己抗体の出現は、右記の水痘・帯状疱疹ウイルス感染症にしばしば出現する一過性の高・自己抗本血症であり、膠原病所見は認めない。膠原病を疑わせる血液検査所見、ならびにそれに随伴した脊髄炎との診断により実施した一連の強力な副腎皮質ホルモン剤投与および免疫抑制剤の投与は、おそらく妥当性を欠く。
④水痘.帯状疱疹ウイルス感染症ならびに同ウイルスによって併発した片頭痛治療として実施した『NAD依存性ヒストン脱アセチル化酵素誘導剤』によるエピゲノム治療の完全奏功例 (Complete Response症例)であった。
■宇野克明(うの・かつあき)
医師・医学博士(外科・腫瘍免疫学・細胞生物学)。1986年東海大学医学部卒業。(臨床・研究歴)86年東京女子医科大学第二外科、88年杏林大学医学部第一外科、2001年東海大学医学部外科、04年哈爾浜医科大学名誉教授。(現職)14年医療法人社団東京MITクリニック理事長・院長に就任。ケセラパートナーズ代表兼任。紺綬褒章(2016~2021年)。
著書は『若化!医師が見つけた若返る3つの魔法』(ごま書房新社)ほか多数。
■ E.F.SATO (い一・えふ・さとう)
2008年、ケセラパートナーズとして各種の医薬品・サプリメン卜類の開発を担当。
2012年より医療法人社団東京MIT学術研究室長(兼任)。
2019年、JASS日本アンチエイジング外科学会『ネオエイジング分科会』(学術兼任)。
上記それぞれの業務に携わりつつ、2021年に執筆活動を開始。
第1章 片頭痛とはなにか
片頭痛って、なに?
頭痛の種類
片頭痛の症状
片頭痛まとめ
片頭痛はなぜ起こるのか?
三叉神経・血管説のチャート
子どもの片頭痛の実態
光刺激における、光色による片頭痛の差
片頭痛の治療法
第2章 トリプタン、エ厶ガルティ
トリプタン製剤とは?
各種トリプタン製剤の比較
評判の漢方薬
エムガルティとは?
トリプタン製剤、各種予防治療薬との違い
第3章 群発頭痛、緊張型頭痛、薬物乱用頭痛
群発頭痛の症状
群発頭痛まとめ
群発頭痛のチャート【三叉神経&内頸動脈】
群発頭痛の臨床的特徴
群発頭痛の治療法
緊張型頭痛とは?
緊張型頭痛まとめ
薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)とは?
クイズ(日本頭痛学会ホームページより抜粋)
片頭痛は未だに原因がわからない
第4章 水痘・帯状疱疹ウイルス
“頭痛学”が専門、清水俊彦医師の発表
そもそもウイルスとはなにか
水痘・帯状疱疹ウイルスって、なに?
水痘・帯状疱疹ワクチンとは?
“生ワクチン”は怖い?
新しいmRNA技術を用いたワクチンが作れないか
ワクチンとへイフリックの限界
水痘・帯状疱疹ウイルスの特徴「潜伏感染」
水豆・帯状疱疹ウイルスの成熟粒子は、ほぼ球状で4つの構造
ヘルペスウイルスが、神経節を選んだワケ
水痘・帯状疱疹ウイルスの一生(生活環)
ウイルスの感染、増殖、潜伏、再活性化
ヘルペスウイルス群のもう一つの潜み方「プロウイルス潜伏」
紫外線は ヘルペスウイルスの増悪因子
この先、帯状疱疹は増えていく一方
水痘・帯状疱疹ウイルスが原因と思われる疾患
まだまだある難病と、水痘・帯状疱疹ウイルス感染症
メニエール病も水痘・帯状疱疹ウイルスが原因?
水痘・帯状疱疹ウイルスの抗ウイルス薬
第5章 片頭痛治療新説
片頭痛の水痘・帯状疱疹ウイルスは代替わりを繰り返す
“潜伏先”はLTR型レトロトランスポゾン
ヒトDNAの内訳
すべて合わせると44%に達するトランスポゾン
内在性レトロウイルスと、水痘・帯状疱疹ウイルスの関係
帯状疱疹は、ヒトゲノムにあらかじめ組み込まれたウイルスDNAのせい
片頭痛に対する「エピゲノム治療」
ヒストンからアセチル基を外せ
ヒストン脱アセチル化酵素を発動させよ!
しかし、脱アセチルにはNADが必要だ!
NADとはなにか?
さあ『脱アセチルNMN』を飲もう
医家専用の『脱アセチルNMN』があらゆる疾患を抑え込む
アルツハイマ—病もヘルペスウイルスが原因だった
アルツハイマ—認知症のへルペスウイルス原因説
あとがき