正誤表『大学受験 日本史 形式別演習ドリル』 - 2024.04.03
名誉教授の診断 犬の幸せの感じ方
作者の犬への優しい思いやりに満ちた言葉の一つひとつが胸に迫ってくる。人間の生き方を通して、犬の心と体を読み解く。
著者 | 樋口 誠一 著 |
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ジャンル | 実用・趣味 |
シリーズ | エッセイ・ライトエッセイ |
出版年月日 | 2021/05/12 |
ISBN | 9784341087883 |
判型・ページ数 | 4-6・176ページ |
定価 | 本体1,364円+税 |
まえがき
大学教授から動物病院を開業したほど、私はもう動物が本当に大好きで、心底愛してやまない。なかでも犬との関わりは時間的も質量的にも相当多いのではないかと思う。
それが理由かどうかはわからないが、いままで実際に経験してきたことや見聞してきたいろいろな知識を伝えたくなり、押しつけにならないように気をつけながら書いたのが本書である。「人も犬も共に幸福に生きていくにはどうしたらいいだろうか」がテーマであり、 犬のしつけとか、飼育法とか、病気で亡くなった悲しい話とか、動物病院の経営などは書いていない。どちらかというと、
・犬とはどういう動物か
・犬はなにを求めているか
・犬はいかに生きるか
・犬はどこに向かっているか
そういった「犬の本質」というベきものを獣医学、獣医師の視点から明らかにしたものであり、お読みになられた皆様がそれらを知り、理解したうえで、犬の幸せを願い、実際に叶えることが根本的な狙いである。
結論としては、真に幸福な犬とは、幸せな人に飼われる犬である。飼い主の幸福なくして、犬の幸福はない。
また、人と犬との新しい視点から、犬を題材にとりながら、人はどう生きるべきか、犬からなにを学ぶべきかにも言及してみた。
ともあれ、全編、犬への思いやりを忘れずに執筆したつもりである。ぜひ最後までお付き合いいただき、犬への優しい思いやりに満ちた真の理解者として、犬と共に幸せな一生であってほしいと思う。
樋口誠一 ひぐちせいいち
19 4 8年秋田県生まれ。獣医学博士。北里大獣医学部で助教授、教授などを経て2014年に同大名誉教授。
米国ハーバ—ド大客員研究員(1997年)など歴任。
中国吉林大学栄誉教授 (2013年)。2016年から八戸市の健康動物病院院長。
犬の魅力
人と犬の出会い、そして関係の構築
犬の忖度
犬の幸せとは
人生論、犬生論
人と犬の共存
モーツァルトを聴いた犬
犬の争い、人の争い
ペットロスの子どもへの回答
実用本位か、愛情か
犬の目
第2章 犬にとって食餌とは
犬にも思い出の味はある
余ったご飯に味噌汁のほうが
歯、高齢犬の食餌
肥満との戦い
1歳時のスタイルが理想
いざ タイエット!
尻拭い
犬の治療にも哲学が必要
病気学から健康学へ
トリュフ塩おにぎり
第3章 犬のこころ・習性
肉球の秘密
爪を見る
皮膚・被毛はバロメータ-
犬は超能力者
犬は時間を知っている?
犬の睡眠時間
犬は恩知らずか
アルファシンドロー厶
犬は認知症になるだろうか
犬の精神病
犬が新型コロナウィルスに罹らない理由
第4章 犬にストレスはある?
夫婦喧嘩がストレッサ-
ストレスにさらされると
よかれと思った美容院が
飼い主との別れ
ストレスの徴候(行動編)
ストレスの徴候(臨床編)
ストレスが引き起こす問題行動
ストレス解消法は食べること
第5章 犬ヘの思い
少年時代
菅義偉さんとの思い出
高校時代
教育、研究、診療
第6章 一生を決めるもの
医学は常に未来をみる
余命について考える
診断は過去、治療は未来
勇気と希望をえてこそ医療
病気の原因は「外的要因」と「内的要因」
同病異治、異病同治
薬食同源、一物全体
病気の6つの原因
自律神経で一生は決まる
自律神経失調症の薬はない
自律神経と心理
免疫力
健康学の4本柱
犬の福祉
医学・科学が進歩したとはいえ
自然との共生・共存
病気にはなっても、病魔に負けるな