健口 長生きのひみつ

サロン開業前に1000人の人の歯をみがいたとき、現場で見聞きしたこと、体験したことが最初の私の宝になりました。 公務員時代の机上の空論と違つて、現場重視で考え出した知恵が今の仕事の原動力です。

「富山型セイダ式誤嚥性肺炎入院ゼロ達成」も介護現場で得た宝によって考案された技法であり、それによって肺炎入院ゼロ達成に成功したのです。何でもない、無理のない簡単な方法で予防ができるのです。

 

精田紀代美(せいだきよみ)

歯科衛生士。

1950年(S25年)8月18日生まれ。富山県出身。

2001年(H13年)に30年間勤務していた富山県保健所を退職。その後、現在の「歯科衛生士事務所ピュアとやま」を開設して独立し、地域に密着した歯科保健活動を展開している。介護保険報酬が改正された2006年からは、介護職員の研修が増え、2015年には、独自に開発した【結果が出る「富山型誤嚥性肺炎入院0人達成のための3つの口腔ケア技法」】を学会で発表した。県内外へ出張し、高齢者施設の専門職の人たちに「効果的な口腔ケアの技法」を伝授し、人材育成を図っている。また、各種団体から講師として依頼される、口腔ケア講演についても、スケジュールを調整し、県内各地や全国を飛び回っている。

人呼んで「おんなきよまろ」本業は歯科衛生士でございます
歯がなくても丸干しイワシ
お口をきれいにして朝ごはん

序章　「歯みがき」が警察沙汰に

「仕上げみがきはお母さんの役割」が虐待さわぎに！
歯科衛生士の国家資格を生かす
ロ腔ケアで高齢者を見守り隊
軽視されがちな歯の健康
機械や器具も薬品も使わない
変わる?日本の歯科業界
【QOLを高めるチャレンジ】

1章　間違いだらけの昭和・平成の歯みがき指導

歯をみがいてもらうと学習できる「歯ブラシの力加減やあて方」
日本人は世界一歯みがき好き
「上の歯は上から下へ、下の歯は下から上へ」を再確認
歯みがきをしていない国フィンランド
初期のむし歯はこうして抑制できる
みがいてあげればみがき方指導はいらない
フッ素入りの練り歯みがき剤を使うと子どもの歯は白くなる
私が電動歯ブラシをおすすめできない理由
今も続く子どもへの間違った歯みがき指導

2章　正道を行く明治・大正の口腔ケア

朝お清めをする明治・大正の人の口の中は清潔だった
知られざる口の中のバイ菌
口中科医師の存在
入れ歯が上手な名歯科医との出会い
「舌」を診てくれる歯科医はいなぃ
「きんさん、ぎんさん」の食事
きんさん、ぎんさんの歯ぐきはゴンゴンテカテカ
100歳過ぎても舌がきれい
むし歯菌と歯周病菌
朝一番の舌の掃除で、口の中の細菌を80%減少
キリンとアサヒの違いがわかるべロ掃除

3章　50歳で独立。
歯科衛生士だからこそできる「歯とお口のケア」

歯科衛生士の仕事の始まりは「予防」
歯科医師への架け橋ができるのは歯科衛生士
保健所から県庁へ、そして50歳で独立の道へ
中小企業診断士のありがたい指導
歯ブラシ屋のおばさん
「1000人歯みがき」の挑戦
「歯のエステ」の由来
教育現場で「エステ」などとんでもない
歯みがきは医療行為ではないという回答
「口腔ケア」という言葉が介護保険の中にも登場
地域に密着したサロンづくり

4章　SEIDA式
「はぐきパック&マッサージ法」
「ウェルネスブラッシング法」

リラックスできるツボ
「歯ぐきブーム」の予測
佐藤二三江氏の「歯ぐきのツボで健康になる」
「まゆ&繭」はぐきパック&マッサージクリーム
ヌルヌルの正体はバイオフィルム (細菌類の集合体・生物膜)
口腔ケア専門家のアドバイス
入れ歯の臭いツーン
バイオフィルムは1日にしてならず
歯周病菌を減らす「LS1」
口の中の環境を変えれば毎回しゃかりきにみがく必要なし

5章　誤嚥性肺炎入院がゼロになった!!

お年寄りの口腔ケアの指導を依頼される
「週2回」ならできる
効率のよいやり方を模索した「週2回法」
介護者みんなができなければ意味がない
誤嚥性肺炎入院がゼロに!
信じてもらえなかった誤嚥性肺炎入院ゼロ
褒めて仕事を楽しいものにすればいい結果が出る
「よい」「ふっう」「わるい」の3段階方式
1時間で20人のケアができるまでに
診療報酬のない介護の現場
〈コラム〉“健口”な要介護者を診療して診察・治療代を請求する歯科医
特養は経営不振の歯科医のターゲット
よほど汚い口腔でなければ肺炎にはならない

「おんなきよまろ」が口腔ケア爆笑ライブ

６章 　あなたもご一緒に活動しませんか！
「歯科衛生士」は「歯とお口のケア」で自立

開業に関するQ&A
「歯みがきサロン」&「歯科衛生士事務所」の開業に関するQ&A
【PART Ⅰ】－「アカデミー」について
【PART Ⅱ】－「歯みがきサロン」について
【PART Ⅲ】－「歯みがきサロンのメニュー」について
【PART　Ⅳ】－「歯科衛生士事務所」について
卒業生に贈る言葉