新刊

現代文 学習のカギは“解説”の攻略!

キミは参考書の解説を集中して読み込めているか?!

大学入試「現代文」を解体する“異質な参考書” 夏休み・短期集中学習に最適!「一日一講」演習!

著者 長島 康二
ジャンル 学参
シリーズ 高校学参・大学受験
出版年月日 2023/07/14
ISBN 9784341132798
判型・ページ数 A5・204ページ
定価 本体1,400円+税

はじめに

 現代文講師の長島です。本書を手にとっていただきありがとうございます。
 これまでに六冊の学習参考書(問題集)を執筆してきましたが、じつは最近、一つ気になることがあります。それは、
「私の本で学習する受験生は、集中力を保ちながら『解説』を読めるのだろうか……」
 ということです。もちろん、なるべくシンプルに、受験生が理解しやすいよう解説を書いてきたつもりです。しかし、現代文という科目は、その性質上、非常に難解な文章を出題するものなのです(受験生が理解できる文章を出したら、全受験生が高得点になりますから、入試問題として成立しなくなります)。
 よく現代文の指導者が、「読解力を高めよう!」と言いますが、そもそも読解できる文章がほとんど出ないというのが現実ですから、そのような学習は入試の構造に逆らっており、報われるものではないと思います。
 そうであるならば、受験生は「問題の解き方を磨いていかなければならない」と私は考えます。もちろん、非常に高いレベルでは例外もありますが、基本的に「現代文は答え探しゲーム」 です。本文中から、決まった解き方に基づいて、答えを見つけていくのです。だから、その解き方を定着させるのが最大の目標になります。

 とはいえ、先に述べた通り、文章自体がかなり難解ですから、普通の参考書ではなかなか解説に集中できないかと思います。その中で解き方を定着させるというのは、かなり難しいのではないでしょうか。しかも、参考書の解説を読むというのは、受動的になりがちな作業ですから、きちんと集中しながら解説を読み込むのは、至難の業であろうと拝察いたします。
 そこで、本書は解説を「虫食い形式」にしました。つまり、解説のところどころに「空欄」があるということです。その空欄の前後に、どのような言葉を入れるべきかわかるようなヒン卜を散りばめておきましたから、それを活用しながら、受験生自身の手で「解説」を完成させてほしいのです。空欄に適切な言葉を入れていけば、文章理解が深まり、解説が頭に入ってくるようになっています。
 要するに本書は、「問題を解いて、解説を読もうと思ったら、その解説がまた問題になっている」といった構成の、ある意味「異質な参考書」になります。しかし、この形式だからこそ受験生が集中力を保てると考えております。より能動的に解説を読めるからです。また、その状態だからこそ、「問題の解き方」もすっきりと頭に入っていきます。
 ところで、本書を作成するにあたって、不備のチェックやクオリティ確保のために、元教え子の社会人や学生スタッフ、若手講師に本書の問題を解き、解説部分の穴埋めをしてもらいました。協力してくださった方たちは、ロをそろえて「解説を読むときにも脳をフル回転させなければならない、非常にしんどい」と言っていました。
 それこそが私の狙いでした。従来の参考書では理解が曖昧なまま解説を読み進めることも出来てしまいますが、本書はそれを許さないのです。まさに「異質な参考書」です。

 本章を「十講」としたのは、例えば夏休みのような短期間に学習していただきたいと考えたからです。「読んで終わり」の解説でありませんから、解説を読み進めるのも大変でしようが、それでも一日一講のペースで進めていただければ、十日で完成となります。本書に収録した十題をしっかりと攻略すれば、問題の解き方が定着し、本文の難しさに左右されない、しなやかな「得点力」が身に付いているでしよう。

 現代文が受験に必要な皆さん、短期集中の学習で、真の現代文攻略を実現しませんか。

  2023年6月
             長島康二


著者略歴

読解ラボ東京代表
長島康二

学生時代より予備校の教埋に立ち、現在でも大学受験予備校・有名私立高校で最上位生から基礎クラスまでを担当。「現代文においては受験生は問題の解き方を磨いていかなければならない」との考えのもと、文章の読み方や問題の解き方を体系化し、確固たる得点力を養成する授業を行っている。ロジカルな思考から生み出される「本当に理解できる授業」は圧倒的な支持を得ている。

著書に、『大学入試現代文』『国公立大学現代文攻略』『大学入試現代文・一問一答』 等がある。

はじめに

第一講
問題 解説
ビジュアル解説
空欄に入る言葉

第二講
問題 解説
空欄に入る言葉

第三講
問題 解説
空欄に入る言葉

第四講
問題 解説
ビジュアル解説
空欄に入る言葉

第五講
問題 解説
空欄に入る言葉

第六講
間題 解説
空欄に入る言葉

第七講
問題
著者からひと言
解説
ビジュアル解説
空欄に入る言葉

第八講
問題 解説
空欄に入る言葉

第九講
問題 解説
空欄に入る言葉

第十講
問題 解説
空欄に入る言葉

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