新刊

じつは裁判所ってこんな所なんです!PART2

私、元書記官ですが“書きたいこと”まだまだあります!

“こんな話”書いてます!●最高裁ってこんな所なんです!●皆が知りたい「裁判所ネタ」いろいろ!ほか・・・“じつは”話が満載!

著者 中村 圭一
ジャンル ビジネス
シリーズ 仕事術
出版年月日 2023/05/29
ISBN 9784341088354
判型・ページ数 4-6・232ページ
定価 本体1,300円+税

まえがき

 前著の『じつは裁判所ってこんな所なんです!〜裁判所勤務20年書記官の卒業日記〜』 はかなり反響があり、おかげさまで出版から1か月で重版になりました。
 この度、ごま書房新社から再び執筆のお話しを頂き、大変嬉しく、ありがたく思っています。
 嬉しい気持ちと同時に、書けるネタがあるのかなとボチボチ書き出してみたら、有る有る一!「まだまだあります!」(笑)。

 さて今回は、前回触れられなかった部分、裁判官に関する記述、楽しかった思い出、自分が担当してきた具体的な業務がどうだったか、どんな種類の裁判所があるか、前回あまり触れていなかった最高裁勤務での貴重な体験、頂いたお手紙や実際にお会いして頂いた感想でこういうことも書いて欲しかったと要望があったものについても、書いてみました。
 前著では、裁判所でもこういうことがある、裁判所にもこういう人がいるということを知って頂くためにありのままに書き、かなり面白かったとの声をたくさん頂いたのですが、愚痴が多いとのご指摘も一部頂いていたようなので(笑)、今回は愚痴と取られるような記述は大分少なくなっていると思います。

 ちなみに、前著で「ありのままに書いた」とはいうものの、結構オブラートに包んで書いていますし、墓場まで持って行かなければいけないような多くの話については、全く記載していません。
 前著とはテーマもティストも変わっていると思いますので、前著と合わせて読んで頂けると、裁判所についてより理解を深めて頂けると思います。

 今回も、前著と同様、裁判所関係の方はもちろん、裁判所事務官試験の受験生の方、法科大学院生、司法試験受験生、司法修習生、裁判所と関わる仕事をされている方、裁判員を経験された方、傍聴マニアの皆さんなど、裁判所に関わっている方だけではなく、公務員の方にも読んで頂きたいと思いますが、一番読んで頂きたいのは、裁判所に関係ない生活を送られている皆さん方です。
 今回は、裁判所の種類や裁判所で扱う事件の内容などについて、前著よりもより幅広く、かつわかりやすく書いたつもりです。
 「裁判所を知るための入門書」的な位置づけとして今回の本をお読み頂けるのではないかと思います。国の司法を担う裁判所のことを少しでも知って頂き、裁判所を身近に感じて頂ければ大変嬉しく思います。

 それでは、前著でお話ししていなかった裁判所の世界について、今回も存分にお楽しみください!

2023年5月

                    中村圭一


◆著者略歴

中村圭一 (なかむらけいいち)

昭和49年生まれ。
福岡市出身。福岡県立筑紫丘高校卒業。同志社大学商学部卒業。
現在、行政書士(特定行政書士・申請取次行政書士)。
20年間の裁判所勤務中は、最高裁判所、福岡高等裁判所、福岡地方裁判所、福岡家庭裁判所、佐賀地方裁判所などに勤務。主任書記官、課長補佐、裁判所書記官、係長、 裁判所事務官などを歴任。
趣味は、野球観戦(埼玉西武ライオンズファン歴約40年)、食べ歩き(グルメ中心のSNS のフォロワーは合計2万人以上(令和5年5月現在))、旅行(大学在学中は、観光綸の「玉村和彦ゼミ」に所属)、バレーボール、お酒(日本酒の学校「神田和泉屋」 出身)、読書、将棋(アマ3段)など多彩。

【屮村圭一行政書士事務所】(福岡県大野城市)
https://k1k1k1.net
※「中村圭一行政書士」で検索

第1章 最高裁ってこんな所なんです!

15名の最高裁判事
最高裁のエリート裁判官たち
ピリピリします!会計検査院対応
最高裁ってどんな部署があるの
刑事局での貴重な体験
頻繁にある所長へのレクチャ—
政権交代の影響を受ける?
東日本大震災対応はどぅだった?
一日中シュレッダ—作業をすることも
コラム① 最高裁の庁舎/最高裁が出す刊行物

第2章 裁判所でこんな経験もしました!

裁判官の引越しをお手伝い
裁判所以外での勤務も…
大きな組織の醍醐味とは
書記官最大の研修「ブラッシュアップ研修」
裁判官による勉強会
仕事に直接関係ない研修も
自主勉強会の講師
採用試験の監督
トランシーバ—を装着して警備
救急車を呼ぶことも
他の裁判所で尋問することも…
当事者同士のオフレコ雑談
コラム② 趣味に没頭できる環境/研修所での楽しい生活/研修講師いろいろ

第3章 いろんな種類の裁判所があります!

地方を取り仕切っている庁〜高裁〜
一番オーソドックスな庁〜地裁本庁〜
専門性が高い庁〜家裁本庁〜
本庁より大きな庁も〜大規模な地裁支部〜
こじんまりしている庁〜小規模な地裁支部〜
全国に438もある庁〜簡裁〜
コラム③ 再任されない裁判官/再任用職員いろいろ

第4章 これまで私が経験した仕事ってこんな感じでした!

争いごとを解決します!〜民事立会〜
預金や給料を差し押さえます!〜債権執行〜
借金から解放します 破産〜
民事事件の受付・司令塔〜民事訟廷〜
被告人を裁きます!~刑事立会~
成年後見を担当する繁忙部署〜後見センタ—~
事件以外の部署もあります!~事務局〜
コラム④ 親族が有名人!/長距離通勤の強者たち

第5章 裁判を扱ったテレビドラマを考察!
〜「イチケイのカラス」から〜

疑問1 裁判官と書記官の部屋は同じなの?
疑問2 「裁判官にとって一番大切なことは、話を聞いて聞いて、
悩みに悩んで一番いい答えを出すこと」という
入間みちお裁判官(俳優:竹野内豊さん)のセリフについて
疑問3 弁護士が裁判官になることって本当にあるの?
疑問4 入間みちお裁判官(竹野内豊さん)のように
裁判官は髭を生やしていいの?
疑問5 入間裁判官の決め台詞「職権を発動します一jって
本当にあるの?
疑問6 裁判官が現場に赴いて検証することって本当にあるの?
疑問7 「判官の赤字が多いと主任書記官が出世できない」って
本当なの?
疑問8 入間みちお裁判官(竹野内豊さん)のように
法服を着たまま外出することはあるの?
疑問9 「入間みちお裁判官(竹野内豊さん)の一挙一動に、
なるべく鈍感でいることを心掛けるように」という
川添主任書記官(中村梅雀さん)のセリフについて
疑問10 このドラマのように
書記官が2名も法廷に立ち会ぅことはあるの?
疑問11 入間みちお裁判官(竹野内豊さん)のように
法廷でネクタイをしていない裁判官はいるの?
疑問12 最高裁の関係者が裁判所まで来て、
裁判長の交代を要求することはあるの?
疑問13 「差し支えます」「お請けします」という言葉が
よく出てきますが、本当に使われているの?
疑問14 駒沢部長(部総括判事/小日向文世さん)が作った
自費出版の本にランチマップがありますが…
疑問15 裁判所と検察庁で野球をしたりするの?
疑問16 「裁判官は被告人を裁いているように見えて、
被告人が裁判官を裁いている」というセリフについて
疑問17 裁判官が「未済」と書かれた
決裁箱に入った大量の記録を処理していますが…
疑問18 入間みちお裁判官(竹野内豊さん)のように
裁判官が法壇を下りて、当事者のところに来ることはあるの?
疑問19 裁判官が普通に被疑者ノ—卜へ
目を通しながら読んでいましたが…
疑問20 坂間裁判官(黒木華さん)のように、
民事を担当するか刑事を担当するか選ぶことはできるの?
疑問21 合議事件で、勉強のために本来右陪席の裁判官が
裁判長をやってみることはあるの?
疑問22 駒沢部長(小日向文世さん)のように、
裁判官がかつて裁いた被告人を再び裁くことってあるの?
疑問23 裁判官3名が警察署に出向いて、
証拠を出すように迫ることはあるの?
疑問24 裁判官が被告人の元へ直接接見に行くことはあるの?
総括 「イチケイのカラス」のキャストについて

第6章 皆が知りたい裁判所ネタいろいろ…

前回反響の大きかった当直
有給休暇の使い方
どっちがえらいの? お答えします
どぅいう人が出世するの?
理不尽な人事
裁判所職員の転身先

第7章 最近話題の裁判所ネタいろいろ…

弾劾裁判
裁判所のIT化
事件記録の廃棄
裁判官らしさとは
裁判員裁判の今後
裁判所の国際化
コラム⑤ メンタルになってしまう人たち/終わることのない不祥事

第8章 古き良き時代はこんな楽しいことも…

レクリエーション大好き
裁判官と一緒に旅行会へ
御用納めと御用始め時の風習
かなリ多かった飲み会
サークル活動もあります
プロ野球ファンが多い裁判所
給料・ボ—ナスにまつわるイベント
日中唯一の楽しみのランチを満喫
所長官舎にお呼ばれ
合同県人会や「〇〇会」も…

第9章 裁判所に関わる皆さんへのメッセ—ジ

裁判所事務官を目指す方へ
法曹を目指す方へ
弁護士・司法書士さんへ
検察庁で勤務するみなさんへ
公務員のみなさまへ
現職のみなさんへ
コラム⑥ 士業について
・特別付録 書記官事務における仕事の効率化

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