世界一堅実な"米ドル"投資の教科書

初心者が“いま”はじめるべき貯蓄・資産運用!

“円安時代”は株・FXより“米ドル”が一番狙い目!年利3%~6%の運用実績!

著者 能登 清文
ジャンル ビジネス
シリーズ 不動産・投資
出版年月日 2022/09/26
ISBN 9784341088231
判型・ページ数 4-6・148ページ
定価 本体1,600円+税

はじめに

 本書を手に取っていただき、ありがとうございます。
 和の心を愛する人生100年時代におけるお金の専門家、ファイナンシャルプランナ—の能登清文です。

 世界を震撼させたコロナ禍の発生から3年。ワクチンの急速な普及もあり、世界は ウイズコロナの時代へと着実に歩を進めています。2021年の東京オリンピックに続き、2022年2月には北京冬季オリンピックも無事に開催され、世界中が「平和の祭典」を楽しんでいたその最中・・・突然勃発したのが、ロシア軍によるウクライナ侵攻です。
 このウクライナ侵攻は、欧州における一国による軍事攻撃としては第2次世界大戦以降最大の侵攻であり、ロシアによる核の使用や、第三次世界大戦につながる恐れもあり、国際間の緊張は一気に高まりました。
 当初は、圧倒的な国力の違いからすぐ陥落すると思われたウクライナですが、欧米諸国の支援もあり徹底抗戦の姿勢をみせており、本書執筆中の2022年7月現在、未だ終戦の目処はたっていません。

 金融市場の動向に目を転じますと、コロナシヨックによる歴史的大暴落の後、コロナ対策として供給された資金の流入により、世界の金融相場は急回復し、史上最高値水準に沸きました。
 しかしこのウクライナ侵攻により、世界の株式市場は一時急落。現在も年初来高値を回復できておらず、軟調な動きに終始しています。

 ここで気になるのが、日本円の動きです。これまでは「有事の円買い」と言われ、リーマンショックや東日本大震災など、国際的な有事の際には円高・ドル安が進む傾向がありました。
 ところが今回、ウクライナ侵攻後も円相場は1ドル=115円程度で、ほぼ動きをみせませんでした。逆に、その後アメリカの利上げをきっかけに急速な円安が進行し、2022年7月14日には24年ぶりに139円台をつけています。

 いまだに頭の中で1ドル=100円と計算している人は、現在の価格に切り替えましよう。日本国内で円だけを使って生活しているとあまり意識しませんが、ドルベースで考えた場合、日本円の価値はすでに3割近く も減っているのです。
 食物やエネルギーなど、多くの資源を輸入に頼っている日本にとっては、円安は物価高と直結します。長らくデフレ経済に慣れていた日本でも、物価が上がりはじめ、政府が目標としていた年間インフレ率2%も達成する見込みです。
 しかしながら、これは所得が上がらない中、原材料高により消費財が高騰するスタグフレーション(悪性インフレ)と言われる状態で、消費者の生活はますます苦しくなる一方です。

 私はかねてより、円資産だけではなく、米国債や米ドル建て社匱、MMFなどの「米ドル資産」に分散して持つことをお勧めしていました。今回のケースでお分かりのように、為替は動くときには急速に、一方向に進行します。米ドル資産を持つことは資産防衛にはかかせません。
 「もうだいぶ円安が進んでいるから、今から米ドル資産にしても遅いだろう」と諦めるのは早計です。現在が高いか安いかは、もっと長期の視点でみないと判断できません。

私の尊敬する経済評論家、藤卷健史氏は、「赤字国債を乱発している日本はいずれ国家破綻する、日本円は紙クズになる、ハイパ—インフレが起こる」と以前から警鐘をならしておられました。

 これはけして荒唐無稽な話ではありません。
 一例をあげれば、通貨安に陥ったトルコはここ一年で、1ドル8.5リラから17.2リラへと対ドルで半分以下に下落し、インフレ率は70%を超えています。
 リラ安が加速した一因として、トルコのエルドアン大統領がインフレ下の低金利政策を推し進めたことが挙げられており、同じくインフレ下の低金利政策をとる日本が同じ状況にならないとは、誰も言い切れません。
 あなたの大切な資産の「価値」を維持するために、少しずつでも米ドル資産へ分散しておくことをお勧めします。

 本書では、為替や投資に馴染みのない方にもわかりやすいよう、いかに米ドル資産を持てばいいのか、わかりやすくご説明します。
 本書が、皆様の大切な資産を守り、殖やすきっかけになれば、これ以上の幸せはありません。

                                             能登清文


 なお、本書記載の為替、債券・保険の金利レートなどは、2022年7月時点の隋報となります。随時変動しますので、投資判断の際には、最新の情報をご確認ください。
 本書内では、特に記載のない場合、1ドル=135円で計算しています。

著者プロフィール

能登 清文(のと きよふみ)
1967年生まれ、滋賀県在住。株式会社クオリティライフ代表、ファイナンシャルプランナーCFP、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)財務・金融コンサルタント、100年企業クリエイター、保険代理店、金融商品仲介業経営。株式会社スリースター取締役、株式会社プランドゥ取締役、滋賀県倫理法人会 元会長、和の心を愛する人生100年時代のお金の専門家。

大学卒業後、一部上場企業キーエンスの生産管理、営業サポート部門で15年活躍。その後、ファイナンシャルプランナーを目指しアリコジャパンへ転職、持ち前の企画力で入社1年目より、MDRT入会を達成。その後、滋賀県にて独立起業し企業や経営者向けに「豊かな心、豊かな人生を創るための生涯のパートナーを目指し、生涯の安心を提供し続ける」を理念に事業承継や保険、資産運用のサポートをおこなっている。また、その効果と斬新な内容が話題を呼び、講演依頼や全国の経営者からの相談も増え続けている。

著書に『世界一安全な“米国債”投資の教科書』『コロナ禍の経営者を守る“殖やす”資産運用のはじめ方』『人間繁盛、商売繁昌への7つの実践!』(共にごま書房新社)ほか累計6作。

・株式会社クオリティライフ
 http://www.q-life.co.jp
 ※能登清文へのご相談や講師依頼もこちら

・能登清文Youtubeチャンネル【お金の学校】のとチャン 
 https://www.youtube.com/channel/UCOzdpPsWOOAS0CSx7HtwlgA

はじめに

序章 世界一堅実な能登式“米ドル”投資とは?

本書のご提案 〜米ドル資産への分散で資産防衛〜
能登式 米ドル投資のポイント!
米国債は世界一安心・安全な金融商品!/米国債・ドル建て社債の金利は高い/利上げトレンドの今は、買いのチャンス/ドル建て社債は、老後の資産運用に最適!
『2人の人生を大きく変えたもの』

第1章 円安時代に“米ドル”投資が有利な理由とは?

1.激動する世界情勢、弱くなる日本円
コロナ禍〜ロシアのウクライナ侵攻/利上げするアメリカ、現状維持の日本/デフレ時代の終焉/ハイパ—インフレに備え、ドル投資で資産分散を
2.デ—夕で見る日本とアメリカの比較
世界の人口ランキング/日米の人口の推移/人口ピラミッド/経済から見る、日米の比較/所得/食料自給率
1章まとめ
コラム1 米国債や社債は、投資よりも貯蓄に近い

第2章 “米ドル”投資って、何ですか!?

1.米ドル投資とは
米ドル資産の種類/米国債/ドル建て社債/ドルMMF/ドル預金(外貨預金)/米国株投資/金/米国不動産/ドル建て保険
2.能登式 米ドル投資のポインド
2章まとめ
コラム2 お勧めの「ドル建て社債」は信用力で選ぶ

第3章 “米ドル”投資3選!
米国債・ドル建て社債・ドル建て保険を知ろう!

1.米国債とは?
米国債は、米国が発行する債券/米国債は圧倒的にコストが安い/利付債(りつきさい)とゼロクーポン債(割引債)/ゼロクーポン債の仕組み/政策金利と債券価格の関係
2.「ドル建て社債」とは?
「株式」と「社債」はどう違うの?
3.実践ステップ 米ドル資産の買い方
◇米国債の買い方3つのステップ
ステップ①何を買うか選ぶ/ステップ②□座を開設〜入金/ステップ③購入する
米国債・購入後のシナリオ
◇ドル建て社債の買い方3つのステップ
ステップ①何を買うか選ぶ/ステップ②□座を開設〜入金/ステップ③購入する
ドル建て社債・購入後のシナリオ
4.米国債とドル建て社債 乗り換えタイミング
金融ショック時は、乗り換えのチャンス/株価下落時でも米国債は価格が上昇/ウクライナショックと利上げの関係
5.ドル建て保険の活用法
ドル建て積み立て利率変動型終身保険/ドル建て養老保険/半金を経費にできる、法人の養老保険「福利厚生プラン」
3章まとめ
コラム3 利回り8%!保険会社の社債(劣後債)とは

第4章 能登式“米ドル”投資成功事例!
〜老後資金・教育資金・相続対策・経営資金への活用モデル公開!〜

1.豊かな老後資金としての米ドル投資活用
35歳から2000万円を楽に貯めるには?/50歳から2000万円を貯める場合/35歳から5000万円貯めるには?/50歳から5000万円貯めるには?/35歳から一億円貯めるには?
2.潤沢な教育資金としての米ドル投資の活用
教育費の積立てシミュレーション/高額の教育資金
3.損をしない贈与税.相続税対策としての米ドル投資の活用
贈与税がかからない「暦年贈与」とは/米国債(ゼロク—ポン債)の積立てを使った贈与/ドル建て社債を使った贈与/あえて贈与税を払って贈与するケ—ス/ドル建て養老保険を使った贈与/ドル建て終身保険で相続税対策
4.余裕ある会社経営(法人)資金としての米ドル投資の活用
資金繰りでドルMMFを活用したケース/利息収入で福利厚生を充実させる/利息収入を新規事業への投資に!/法人保険(ドル建て養老保険福利厚生プラン)
4章まとめ モデルケ—ス紹介
コラム4 減らない貯金・社債からの金利で豊かに暮らす

第5章 【読者/セミナ—受講者/YouTube視聴者】
“米ドル”投資初心者からの“12”の質問に答えます!

Q1 米ドル資産で運用する期間は、
どれくらいを想定したら良いでしょうか?
Q2 米国債は、
実際のところどれくらいの利回りがあるのでしようか?
Q3 ドル建て社債は、
実際のところどれくらいの利回りがあるのでしようか?
Q4 格付けの高い金融機関が、
なぜ利率の高い劣後債を発行するのでしようか?
Q5 110円から139円と急激に円安になり為替リスクが心配ですが、
どのタイミングで購入するのが良いですか?
Q6 米国債やドル建て社債を購入する時の購入手数料はいくらぐらいですか?
また毎年の管理手数料はいくらぐらいですか?
Q7 のとチャンに相談して米国債やドル建て社債を購入すると、
どのくらいの手数料(相談料)が購入金額にプラスされますか?
Q8 米国債はどこで買えますか?
Q9 ドル建て社債はどこで買えますか?
Q10 初心者ですが、NISAと米国債ドル建て社債では、
どちらがお勧めでしようか?
Q11 永久劣後債は、永久に元本が返ってこないのですか?
Q12 ドル建て社債は途中で売却(換金)できますか?

あとがき……

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