映画は変わった 主役はスタ-からアニメの時代へ

日本映画の現在・過去・未来 日本映画のスタ-たち!・アニメ映画が世界を駆ける!

著者 西川 昭幸
ジャンル 実用・趣味
シリーズ 趣味・娯楽
出版年月日 2021/04/28
ISBN 9784341087852
判型・ページ数 4-6・216ページ
定価 本体1,300円+税

コロナ禍で映画界は危機状態が続く!

映画界が未曽有の危機に直面している。
作品の撮れない製作現場、買い付け市場が開けない国際映画祭、
上映作品不足の劇場など、各部署に難しい問題が山積している。
また現在の日本映画はアニメが席巻し、実写映画の不振が目立つ。
更に劇場のミニ化が進む。
それがまた製作側に感染しマイナー作品を生み出している。
市場では「動画配信」が映画界を脅かしている。
ディズニ—やワーナ—が進めている、
作品の劇場公開と配信の同時スタートは、劇場には脅威だ。

 

著者プロフィール

西川昭幸(にしかわのりゆき)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。 東映AG、角川春樹事務所、㈱時代村勤務を 経て、現在、公益社団法人理事などを務める。 主な著作には「北の映画物語」(北海タイムス 社)、「美空ひばり公式完全データブック」(角川書店)、「活字の映画館」(ダーツ出版)、「日本映画 100年史」(ごま書房新社)、「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、「昭和の映画ベスト10男優・女優・作品」(ごま書房新社)などがある。

はじめに アニメ映画「鬼滅の刃 無限列車編」が社会現象に!

第I部 日本映画の現在・過去・未来

第一章 アニメ映画が世界を駆ける

好調の映画界がコロナ禍で一転
「鬼滅」は大ヒットしたけれど興行収入は過去最低へ転落!/好調だった二〇一九年の映画界/長く続いた不振時代を脱出!/アニメが日本映画を支える/「宇苗戦艦ヤマト」でアニメ映画に火が付く/「鬼滅の刃 無限列車編」大ヒットの理由は/デジタル化で映画製作も変わった/興行界にシネコン襲来!/ままならない配給制度
マイナー作品が日本アカデミー賞に輝く!

課題が多い劇場環境
厳しいデジタルの設備投資/多い映写機のトラブル/経営難が続く映画館

第二章 映画はどう変わるか?

ますます進む動画配信と実写映画の低迷
日本映画の展望/コロナ禍で映画は未曽有の危機に!/コロナ禍で製作現場変わってしまう/映画は誰でも撮れる時代へ/製作費に悩む中小プロダクション/小プロでも成功した「この世界の片隅に」/躍進するアニメ映画/飛躍的に発展する動画配信市場/茶の間の劇場化が進む/劇場はデジタルからレーザー映写へ/ミニシアターますますミニに

活発なアジア各国の映画界
日本映画の海外市場/国際映画祭受賞作の興行価値/韓国は日本より映画大国/六万スクリ—ンで興収一兆円の中国/世界一の製作本数を誇るインド映画

第Ⅱ部 日本映画に"スタ-”がいた時代

尾上松之助 活動大写真の大スタ-「目玉の松ちゃん」
映画の創成から無声映画の時代へ(大正元年〜一五年)

プロローグ/世紀の大スタ-「目玉の松ちゃん」/尾上松之助三四歳でデビユ-/三日に一本完成した、松ちゃん映画/活動写真の撮影現場/大衆から愛された「目玉の 松ちゃん」/街にジンタ(楽隊)と弁士の名調子が響く/尾上松之助逝く、会葬者は実に五万人

阪東妻三郎 剣戟王、時代に斬りかかる
無声からトーキ-へ、そして弁士の時代へ(昭和初期・元年〜二〇年)

プロローグ/新時代劇を開拓した剣戟スタ—/「鮮血の手型」で鮮烈デビュ-/大剣戟映画「雄呂血」誕生!/ユニバーサル映画と提携し撮影所建設/トーキー映画日 本上陸/日本初のトーキー映画「マダムと女房」/阪妻、卜—キ—映画と大格闘!/台詞の勉強で声帯つぶす/戦中の映画界と阪妻/検閲でズタズタにされた「無法松の一生」/名作「王将」誕生!/栄光の果てに、ァーッ生涯の作品が焼失!/「時代が 阪妻を求め、演じきった」父を語る

三船敏郎 世界を駆けたサムライ
映画黄金期からテレビの時代へ(昭和中期・ニー年〜四〇年)

プロローグ/世界中を魅了した日本のミフネ/デビュー作「銀嶺の果て」で存在感を示す/世界の扉を開いた「羅生門」/日本初のカラ-映画登場!/黒澤明監督とのコンビが続く/映画会社へ黒澤明の憤慨!/私財を投じて撮影所建設/五社協定の壁を破った「黒部の太陽」/三船プロで反乱事件!/テレビ作品にも積極的に出演/三船敏郎の映画出演条件/海外作品のオファーが殺到!/燦然と輝く主演作品/世界のミフネ死す、黒澤明監督の弔辞

美空ひばり 最も興行力の有った大女優
娯楽作品で黄金期を支える(昭和中期・二四年〜三八年)

プロローグ/天才少女、ーニ歳で映画デビュ-/「悲しき口笛」がいきなり大ヒット! /どうにも止まらないひばり人気/「越後獅子の唄」と角兵衛獅子/子役から少女へ成長/「ひよどり草紙」で中村錦之助と共演/映画は娯楽の王様だった/「ジャンケン娘」「ロマン娘」が大当たり!/不振の新東宝を救った「天皇」と「ひばり」/九三本に出演した東映作品/映画不振で東映との契約解除

高會健 慕われた最後のスター
映画スタ—が消えた時代(昭和後期・四一年~六三年)

プロローグ/最後の映画スタ—/人気を決定づけた任俠映画/義理人情に厚い寡黙な男を演じる/プログラムピクチャーの中で大活躍/高會健失踪事件!/東映から独立してフリーに/高會健の独立で潮目が変わった映画界/演技派.高會健の原点/三年 の期間と極寒で撮影された「南極物語」/明るい高會健の素顔/貫いた映画魂、最後のスタ-死す/盟友・降旗康男監督と共に

あとがき
コロナ禍で危機状態が続く映画界!
参考文献

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